ビュッフェを一度は制覇したい
少しずつ大きくなる音楽に不愉快さを覚えながら覚醒してきた。
仕方なく目を開けて隣のベットを見てみると、結構大きな音で音楽が流れているのに田中さんがすやすや眠っていた。
時計を見ると、集合時間にはまだ3時間も余裕があるが、2度寝しようにも田中さんの目覚ましがうるさく眠れそうにもないので、シャワーを浴びることにした。
のんびりシャワーを浴び、戻ってくるとスヌーズ機能でもかかっていたのか、また音楽が鳴りだした。
警備員という仕事柄、緊急時電話で呼び出されることもあるので、寝ていても音には敏感な私には理解できないくらい熟睡している田中さんをいい加減起こすことにした。
「田中さんそろそろ起きてください」
声をかけ揺さぶったりするが、一切起きる気配がない。
あきらめて、朝食でもと思い外に出ようとしたとき今度は先ほどと違う音楽が鳴り始めた。
「はい、おはようございまう。あれ?」
田中さんが寝ぼけた声でスマホに耳を当てている様子が見えるがなぜか不思議そうにスマホを見ていた。
「あ、そうか目覚ましか」
そういうと、もう一度寝ようとしていたので、仕方なく声をかけた。
「田中さん、そろそろ起きないと朝食食べる時間ないですよ」
その声に手だけを振ってこたえたので、置いていくことにした。
このホテルは朝食がビュッフェになっていると聞いていたのでレストランに行くと、同じように朝食に降りてきた三国さんが話しかけてきた。
「おはようございます。早いですね」
「おはようございます。同室の目覚ましに起こされただけです。それより三国さんもはやいですね」
「ははは、老人は早寝早起きなだけですよ。それより、昨日は何も食べてないようだったけど大丈夫だったのかい?」
「部屋に帰った後にコンビニに行く羽目になりましたよ」
三国さんの雰囲気のなせる業か不思議と笑顔が出てくる。
三国さんとたわいのない会話をしながら開店前の数分話していると、ほかにも続々と昨日のミーティングの参加者が現れすぐに混雑してきた。
「早めに来てよかったですね」
「まあここに泊まっているのは、元警察か元自衛隊だからね。朝は問題なく起きれるんだろうが、逆に俺たちみたいな現役警備員はもともと人数が少ないのもあるが、俺たちしかいないのがなんともね」
同意を求められても困る問いかけに苦笑いを返すしかなかった。
その後、朝食をとって部屋に荷物を取りに戻ると田中さんがまだ寝ていた。
今度は、そのまま声をかけずに早めに一足早く集合場所のエントランスに向かうことにした。
エントランスには、警備会社からの出向と思われる人たちがコンビニへ買いに行ったのか、栄養ドリンクやおにぎりなど食べている人がちらほら見受けられた。
ソファーに座ってゆく人を眺めていると、いろいろな人に声をかけられた。
ホテルには一般のお客様もいたようだが、声をかけたきたのは、ダンジョンウォーカーの所属か、警備会社からの出向者で、今回の作戦を乗り越える仲間なため無下にもできず出発の時間前までいろいろな人と話していた。
そろそろ集合時間になるためバスに向かおうと立ち上がろうとすると、後ろから田中さんが慌てた声で肩を揺らしてきた。
「なんで、起こしてくれないの?朝食を食べる時間ないじゃん」
「おおおおお、こした、って」
「って、こんなことしてる場合じゃない」
コンビニに走っていった田中さんを見送って、田中さんがおいていった荷物を仕方なく持ってバスへと向かうことにした。
Q 体調はどうですか?
A まだ悪いです。今PCRの結果待ちとなっています。
見直しが不十分だと思われます。誤字脱字があればご報告お待ちしています。




