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カード顕現~眷属だけが頼りです~  作者: えでぃ
1章 教育、講習そして契約
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閑話 神託者

今回は、少し短いのでダンジョン関連の補足を後書きに記載してあります。

『本日は予定を変更してニュースをお送りいたします。本日グリニッジ標準時0時に各政府機関及び、各主要放送局宛にバルカン市国在住のダンジョンウォーカーの【神託者】様より声明が届きましたので、お聞きください。』


日本時間9時ちょうどに、いつもなら別の番組を放映しているNNHが急遽番組の構成を変えニュースを放映し始めた。


たまたま見てた人たちからは、大きな災害や事故が起こったのかとテレビから流れてくる情報に耳を傾けていると、10年前に突如現れたダンジョンに入り【神託】というスキルを得た、一神教の聖女にしてダンジョンウォーカーの【神託者】の異名を持つ【カレン・ウェルス】が画面に映し出された。


『今回、神託を承りました。神託はイメージとして与えられますので、それを言葉で伝える場合どうしても齟齬が出ることをお許しください。』


地獄の窯が満たされ蓋が開かれる

地上は地獄となり変わる

明日を望む傷つきしものは力を手に入れ

明日を恨む生まれものは力を振るう

近づく者には遠ざかり

遠ざかる者には近づく

明日を望むものそれすなわち戦士



『今回受けた神託は以上となります。この神託がなにを意味するのかは正確に読み解くには情報が足りません。わかり次第声明を出しますのでお待ちください。また、各政府関係者様には最悪の事態を想定して備えていただきますよう、一神教の聖女としてお願いいたします。』


『以上が【神託者】様より送られてきた内容でした。世界10か国語に翻訳されて届けられた声明に対し、日本政府から会見を行う旨の通達が届きました。このまま会見映像に切り替わります。』



ネット上では10年間増えるだけで毒にも薬にもならなかったダンジョンからモンスターがあふれるのではないかとの書き込みが散見されたが、10年間何も起きなかったことにより『妄想』とその発言は切り捨てられることになった。


それでも、各国政府は災害や大戦、はたまたダンジョンの氾濫にと、最悪の想定のもと動き始めた。

各国に遅れて日本政府も動き始めた。それは神託より半年後のことであった。

ダンジョン

本編より10年前に急遽現れた未知の空間

内部は外と物理法則が異なる場合がある。

モンスター愛好家と名乗る団体が現れてからは世界的に捜索の制限がかけられている。



ダンジョンウォーカー

ダンジョン内でスキルを手に入れて、ダンジョン内で活動する者たち

スキル自体はダンジョン外でも使用できるが性能は落ちる。

ダンジョンでの活動で身体機能は上がるが、ダンジョン外に出ると上がった身体機能は0.1%程度しか発揮されないため軍での研修等で使われている国はごく少数。

神託者のように異名を持ってい居るものは有名なごく少数。



モンスター愛好家【ホワイトピース】

ダンジョンにて現れるモンスターを保護すべきと訴える団体。

動物愛護団体からの別れとして活動をしている。

ダンジョンを商業もしくは軍事目的に開発し始めると、どこからともなく現れる。



神託者

一神教の聖女

ダンジョンに入った際に【神託】のスキルを手に入れ聖女として認定された。

10年で『洪水』『蝗害』『噴火』『地震』『戦争』と神託により被害を最小限に抑えたことにより、神託の際には各国が手に取りあう【ハムールツ条約】がある



スキル

ダンジョンに入りモンスターと戦おうとすることにより得られる。

基本は【汎用スキル】の【魔法】や【剣術】などだが、まれに【神託】のような【希有スキル】を手に入れるものもいる。

ひとり一つの場合が多くいが、行動次第では後々増えることもある。

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