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ローラードッチ世界編③

作者: 明地雫

縛りワード 人工島 アドバイス 大人気


ローラ『棄権するなら今のうちだよ。

控えの選手はいくらでもいる』


断崖絶壁の塔の上でローラースケートを履きながら、しかもローションが塗りたくられたコートでドッチボールをやることを今さら伝えられた主人公、単平。しかも彼は重度の高所恐怖症であった。


単平『……ば、バーロー。武士に二言はねぇぜ…それに、文字通り背水の陣て感じで燃えるじゃねぇか…』



ローラ『それは良かった。では早速第一試合が行われるからハイヤーでタワーまで行こう。』


単平『ま、まて!まだ心の準備ってモンが〜‼︎』



タワーに到着すると地上一階から最上階まで一気にエレベーターで登ることができた。




そして単平の心の準備も追いつかぬまま、

第一試合の日本対ジャマイカ戦の火蓋が切って落とされたてしまった。


『ヤーマン!ジャマイカ代表のキャプテン、ホンジャマカだ。よろしくな!日本代表』


ローラ『よろしく。日本代表のキャプテン、ローラだ。お互いフェアプレイで行こう。』



ローラ『よし、大事な一試合目だ。気合いを入れろよ。』


単平の腰をポンと叩く。ローラ。



単平『うわわ!触るんじゃねぇ!

今の俺は産まれたての仔鹿みたいなもんで立ってるのがやっとなんだ!』


たしかに単平はおよび腰の状態で、両の膝ががくがくと笑っている。


解説者『さァ‼︎ローラードッチ世界大戦の第一試合がついに始まったァッッッ‼︎‼︎』


解説者『ジャマイカチームはレゲエのリズムにのって踊りながらドッチボールをする戦闘スタイルだッ‼︎動きの読めない動きで攻撃を躱し、相手を撹乱するぞぉッ‼︎

さぁ日本代表チームどう闘うッ⁈』



単平『うわわわ、な、なんだってばよコイツら…!こんなに縦横無尽に動いて滑らないってのか⁈』



ジャマイカ代表『当然だ!俺たちは物心がつく前からレゲエのリズムに乗りながらローラースケートやドッチボールをしてきた‼︎

ローションごときで滑るワケは…』


ジャマイカ代表『滑るわけ…ウワァッッッ⁈‼︎』



バタバタバタバタッッ‼︎



ジャマイカ代表『ドわわわァァッッッッッ‼︎‼︎』





解説者『………な、なんとジャマイカチーム…踊り過ぎて開始17秒で全員ネットに墜落‼︎

やはりレゲエのリズムに乗るスタイルはこの悪条件では難しかったのかぁッッ?!

な、何もせずに日本チーム不戦勝だぁぁッッ‼︎』



単平『い、命びろいしたってばよ…』


ローラ『安心するにはまだ早いぞ。単平。』


単平『えっ?』


ローラ『次の試合は早くもローラードッチ世界大会始まって7年、ただの一度ですら王座を譲っていない、当然ながら今年も優勝候補であるイギリスが相手だッ‼︎』


単平『な、なんだって…!

あ、ありかよそんなスラムダンクの全国戦みたいな急展開…‼︎』

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