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お子ちゃん先生  作者: いけも
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①グループホームほのぼの

 田園風景の美しい田舎のグループホームに佐々木美穂が異動してきた。


ホーム名は「ほのぼの」。

佐々木美穂は五十三歳、小柄で「じいちゃん」「ばあちゃん」が大好きな元気で明るい施設長である。


 このグループホーム「ほのぼの」は、一階がデイサービス、二階三階がグループホームになっており、デイサービスは日帰りの利用者三十名が入浴、機能訓練を主に利用している施設である。グループホームは二ユニットあり、九名ずつの合計十八名の利用者が家庭的な雰囲気の中、他利用者、職員と一緒に生活している。


 グループホームは「認知症」の高齢者が少人数で共同生活を営む地域密着型の施設である。「認知症」がどんな病気か簡単に説明してみよう。

 認知症には「アルツハイマー型」・「レビー小体型」・「脳血管性」・「前頭側頭葉型」の四大認知症が主で、認知症患者の全体の九十パーセントを占めている。


 一番多い「アルツハイマー型認知症」は認知症の約六十パーセントを占めており、短期記憶障害があり、場所や日付が分からない、最悪の場合、家族の顔が分からず、面会にきても、「あの人誰ぜぇ」と職員の後ろに隠れる始末。家族の気持ちを考えるとやり切れない思いである。


 二番目に多い「血管性認知症」は認知症の二十パーセントを占めており、脳梗塞や脳出血が原因となり、歩行障害や言語障害、嚥下障害をしばしば伴う病気である。「まだら認知症」ともいう。


 三番目に多い「レビー小体型認知症」は認知症の約十パーセントを占めており、幻視(存在しないのに虫や人物が見えたりする特徴的な症状)が主な症状で睡眠中の異常行動が見られる。また、パーキンソン症状(動作が鈍くなってきたり、小刻み歩行)などがある。


 四番目の「前頭側頭葉型認知症」は人格行動やの変化を特徴(堂々と万引きをする、毎日同じ物を食べる)とするもので言語が喋られなくなったり、言葉の意味が分からなくなるタイプである。


 グループホームを利用している利用者の認知の度合い、日々の生活、または職員の様子を紹介しよう。

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