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肉屋クニ

 シン達は見事にジャイアントボアを撃破した。


「それにしてもあのジャイナントボアを一発なんてすごいな」

 シュバはシンの攻撃力に驚いていた。


「ああっ、自分でもびっくりしたが、あのコウモリの魔物を数百匹倒して知らないうちにレベルが上がったみたいだ」

 シンは、ジャアイントボアを鉄斧でつんつんしながら、話している。

「シュバのあの黒玉も1対1なら絶対的だな」


「ブラックボールだ!」

 シュバはぷんぷんしている。


「そんなことより、お前たち、魔石とったり、血抜き等の処置できるか?」

 シンはケイたちに向かって問いかけた。


「それなら任せてくれ! オレはもともと肉屋だったから、楽勝だ!」

 元盗賊の中でひときわ大きな男が前に出た。身長は185cm、体重は120キロくらいだろうか。


「オレの名前は、クニ! これからは魔物の死体の処理はオレに任せてくれ!」

 クニはそういうと、早速魔石を取り出し血抜きの処理を手際よく行った。


「おおーっ」

 シン、シュバ、イオの3人は感動して肩を組んでぐるぐる何度も回った。

 これで、魔物を狩った後の、心配はなくなったのだった。


「クニ、おれたちは君のような人材を求めていた!」

 シュバは涙を流して年にいつまでも握手した。


 シン達一行は、解体されたジャイナントベアを9人でそれぞれ担いで歩き出した。町までは後30分ほどである。

「よし、町までもう少しだ! 元気いっぱい歩くぞ」

 シンは大きな声で鼓舞した。


「やったー!今日は焼肉だー」

 カラスの魔物の肉を食べて以来、何も口にしていないイオは、町までの道中ウキウキしていた。


 間もなく街が見えてきた。町の入口には門番がいるようだ。

 シンは、冒険者ギルドでもらった冒険者カードを門番に見せた。

 元盗賊団のケイたちを連れているため、少しドキドキしていた。

「ジャイアントボアを狩ってきた! 彼らはオレの仲間たちだ」

 シンは平静を装い、門番に話した。


「よし、通っていいぞ!」

 門番はシンの冒険者カードを軽く見ただけで、あっさりと通してくれた。


「ドキドキしたな―」

 シュバはシンに小声で話してきた。


「いやー、元盗賊と一緒だから、何かあるかなって思ったけど、よかったなー」

 イオが大声でシンとシュバに声をかけた。


「バ、バカッ」 

 シュバはとっさにイオの口を押えた。


「盗賊?」

 門番がイオの発言に声をかけてきた。


「何でもないです。こいつ酔っぱらっているので・・・・」

 シュバはにやにやしてごまかした!


 この後、イオはシンとシュバから1時間にわたり殴られたのであった・・・・


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