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鬼化

 自分たちの住まいを荒らされたヴァンパイアバットは怒り狂ってシン達3人を執拗に追いかけてくる。

「シン! どうする戦うか?」

 シュバは決心を固めたようだ!


「・・・・」

 シンは考えていた、シュバの魔法が通じない今、このピンチを切り抜けるために残された方法は、シンがまだ使用していないスキルだけだ!

 しかし。シンは「鬼化」のスキルを使うことをためらっていた。

 あのスキルを使ったら自分がどうにかなってしまわないか、シュバとイオは自分の事をこれまでと違う目で見てきたりしないだろうか・・・・


「シュバ、イオ! お前たちは、あの森まで力を振り絞って走れ! 後はオレに任せろ」

 シンは何かを振り切ったような目で二人に語り掛けた。


「お、お前ひとりでは、あの数は無理! オレとお前二人なら何とかなる!」

 シュバは共に戦うつもりだ。


「わるいなシュバ、お前では足手まといになる!」

 シンはそういうとヴァンパイアバットに向かい斧を構えた!


「おいおいシン一人じゃ・・・・」

 イオが立ち止まろうとするが、シュバはイオの手を引いて走った!


「行くぞ・・・・」

 シュバとイオは森までたどりついて、大きな木の陰に隠れた。


「バサアッ」

 複数のヴァンパイアバットがシンに襲いかかる。


「シュバッ」

「どがっ」

 シンは右手に持つ斧でヴァンパアバットを薙ぎ払っていく。


「ザザッ」

「ヴァサっ」

「ガブっ」

 シンがどれだけ攻撃を繰り返しても、ヴァンパイアバットは次々襲ってきた。

 ヴァンパイアバットはシンの肩や腕に噛みついていた。ヴァンパイアバットは生命力や魔力を吸い取る魔物である。シンはとうとう片膝をついてしまう。


「くっ・・・・」

「やはりこのままではダメか!」

 シンは薄れゆく意識の中で心を決めた!


「おい、助けに行かないと」

 イオはシンの姿を見て、たまらず飛び出そうとする。


「待て!」

 シュバはイオの腕をつかみ制止した。

「あいつは何かをしようとしている・・・・邪魔するな!」


 シンは再び立ち上がった!

「よし!」

「鬼化!」

 シンの体から闇が立ち上り、シンの額からは2本の角が生えてきた!


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