洞窟
1メートルのヒュージクロウを食べて満腹になった三人は、今日の宿泊場所について話し合った。
「次の町までは、今日中に行くのは無理だからどこかで野宿だな!」
シンはもともと野宿をするつもりであった。
「えー俺はふかふかのベッドじゃないと熟睡できないんだよー」
イオは足をバタバタさせてじたばたしている。
「野宿って言っても、草原のど真ん中じゃいつ魔物に襲われるかわからないぞ!」
シュバはイオを無視している。
「ああ、どこか洞窟みたいな身を隠せる場所を探そう!」
シンとシュバは寝床を探すために移動を始めた!
「おいおい、おーい!」
イオが叫んでいる!
「馬鹿はほっておこう」
シュバはひたすら歩いた。
「そうだな、先を急ぐぞ」
シンも先を急いだ!
「おーい! おーい おおーい」
イオはさらに大声で話した。
「あんな大声で話していると魔物が来るぞ」
「大丈夫だ!あいつは魔物使いだから」
「ああ、あの淡い空気な」
シンとシュバはひたすらしゅたしゅた歩いた。
「だからー洞窟なら、あっちにあるぞー」
イオはとても大きな声で叫んだ!
シンとシュバは駆け足でイオのところに駆け寄った!
「本当か!」
「それと声がでかい!」
2人はイオに詰め寄った!
「そんなこといったて、二人がどんどん歩いていくから聞こえてないって思って・・・・」
イオはしゅんとしたが、今回の件についてはイオは悪くない。
「そんなことより、洞窟って?」
シンはイオの胸ぐらをつかんで、問い詰める。
「ちょっとちょっと、いたいよー」
イオはバタバタして、苦しがった。
「ああごめん、それで洞窟はどこにあるんだ!」
「15分ほど前に東の方に洞窟を見つけてたんだ! あんなところにあるんだなって」
イオはきょろきょろ観光気分で景色を楽しんでいた時洞窟を見つけたようだ。
「でかした!」
2人は初めてイオを褒めた。
3人はイオの案内で洞窟の前までやってきた。あたりは間もなく日が暮れそうな雰囲気であった。
「もうすぐ夜になる。時間がないから今夜はここで野宿しようと思うが、中に何がいるかわからない 慎重に行くぞ!」
3人はたいまつを作り、ゆっくりと洞窟の中に入っていった。