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魔物との遭遇

「イオそんなとこで腰抜かしてると、食われるぞ!」


「ドタどたドタ」

 イオは四つん這いになりながら、シンとシュバの後ろで震えている。


「お前、どんな魔物でも従魔にするんじゃなかったのか」

 シュバはイオを横目で見ながら、半笑いだった。


「ば、ばかやろー! なんで最初からこんな奴が出てくるんだよ! まずはスライムとか弱っちい奴じゃないのかよ!」

 イオは二人に任せて、戦う気はないようだ。


 ゲームの世界と違い、現実の世界では、弱い魔物から倒して経験値を稼いでレベルを上げていくという都合の良い設定はない。

 3人はレベル1という状況で強敵に勝たなければならない。

 負ければ死という運命しか残っていないからだ。


「おい、シン! こいつに勝てるか?」

 シュバはシンに語りかえた。


「わからないが、やるしかないな」

 シンもシュバも動けないでいた。動いた瞬間に戦いが始まってしまうからだ!


「お前、魔法使えるって言ってたよな」

 シンはシュバの魔法に期待した。


「らしいけどな。まだ使ったことないぞ!」

 シュバは昨日ギルドで鑑定を受けたばかりで、まだ1度も魔法を使用したことがなかった。


「お前こそ、スキルか魔法ないのかよ」

 シュバはシンに尋ねた。


「あるにはあるが・・・・」

 シンは二人に鬼化のことは伝えていなかった。

「鬼のことは知られたくない・・・・」

 シンはスキルの使用をためらっていた。


「そうだ、イオ! あいつを従魔にしろ! それしかない」

 二人は一斉にシュバの顔を見た。


「はあ、できるわかないだろー」

 イオは震えている。


「いいから、やれー!」

 シンとシュバは声を合わせてイオに叫んだ。


「わ、わかったよ!」

「従魔契約! サーベルタイガーよ、オレの従魔になれ!」

 何か淡い空気がサーベルタイガーを包んだ。


「おっ、いけたんじゃないのか!」

 三人はほっとした。


「ガルルルルッ!!」

 サーベルタイガーは激怒した!


「お前、怒らせただけじゃないか!」

 三人はいよいよ窮地に立たされた。


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