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鑑定

「突っ立てないで、ここに座れや」

 冒険者ギルドの登録窓口で、大男に話しかけられた3人は口を開けたままぼーっとしていた。先ほどの天使とクマ男とのギャップに心がついてきていないのである。


「バシッ」

「バンッ」

「ぐごっ」

「シャキッとせんか!」

 大男はかなり強めに3人の背中をたたいた。


 シンとシュバは我に返って席に着いた。

 イオはクマ男の一撃でうずくまっていた。


「なんだ、弱っちいな! そんなんで魔物と戦えるのかー」

 大男はイオをひょいとつかんで椅子に座らせた。


「よろしくお願いします」

 3人は声をそろえてあいさつした。


「よし、まずはこの登録用紙に記入してくれ」

 3人は名前や住所等を記入し、受付の大男に渡した。

「シン シュバ イオか!」

「最近はお前らみたいに10歳になってすぐに冒険者になろうとする奴が増えたな!」

「だけどな、お前らみたいのが一番命を落としやすい! 張り切りすぎて勝てない魔物に突っ込んでいったり、身の丈に合わない依頼を受けたりな。焦るんじゃないぞ、ゆっくりでいいからな!」

 大男は熱く語ってくれた。見てくれは怖いが、熱くやさしい男のようだ。


「次は鑑定だな!」

「鑑定結果は個人情報だ! 本人の同意がない限り、どんな結果が出ても冒険者ギルドは誰にも漏らさないから安心してくれ」

 受付の大男は丁寧に説明してくれた。

「鑑定をすると、今のステイタスが分かるが、初めての鑑定の場合、まだ冒険者としての職業がないお前たちにはそれぞれの適性に応じて今現在着くことができる職業がいくつか表示される。その中で自分が付きたい職業を選んでくれ」


「なるほど! どんな職業にでもなれるわけではないんだな!」

 3人は期待と不安で一杯だった。


「まずは誰からだ?」

 大男が大きな声で呼びかけた!


「うぉっ」

「びくっ」

 3人はその声に驚いたが


「はい、まずはオレからでお願いします」

 シュバが手をあげて前に出た。


「よし、まずはシュバからだな」

「それでは鑑定室に行こうか。二人はここで待っていてくれ」

 大男とシュバは受付の後ろにある小部屋に入っていった。


「なるほど、こうやって個人情報を保護してるんだな」

 シンは首を縦に振って納得していた


 受付の男とシュバは小さなテーブルをはさみ向かい合って座った。テーブルの真ん中には30cm程の水晶が置かれていた。

「子の水晶に手を当てて、念を送ってくれ」

 シュバは水晶に手を当てて、鑑定が始まるのであった。


第69話をお読みいただきありがとうございます。

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