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戦いの時代


 

 ガリウスの闇が広がって世界は大混乱したが、急遽世界会議が招集させ、人類が一致団結して未曽有の事態に対応するため「人類大同盟」が結ばれた。

 魔王討伐後に覇権争いしていた国々は魔族討伐のため一致団結した。

 平和になり不要論も出ていた冒険者ギルドは再び見直され、魔王討伐時の3倍の冒険者が新たに誕生した。


 

 世界は魔族対人間による激しい戦いの時代に突入した!

 


 闇が広がって7年が経過した。今や世界の7割は魔族領である。



 シンは、シュバのところに戻っていた。帰りは魔物が森や街道にあふれていて3カ月かかってしまった。

「シン! 来月で俺もやっと10歳になるな!」

 来月はシュバの誕生日であった。


「ああ、やっとだな。早く冒険者になって魔物と戦いたいな!」

 今や町や城を守る兵である騎士よりも、依頼を受けて魔物を討伐する冒険者は最も人気の職業である。


「イオも一緒に冒険者登録するよな」

 イオはシンとともにシュバの屋敷にもどり従者となっていた。


「えええーーっ! 私なんかは、屋敷の掃除してたほうが・・・・」

 イオは洞窟の経験を経て、すっかり引きこもりになっていた。


「お雨、屋敷の中にばかりいたら、立派な男になれないぞ!」

 シュバは無理やりイオを冒険者にするつもりである。


「ほら剣をもってかかってこい!」

 シュバはイオに木剣を投げた。


「いやぁーーーーっ」

 イオは木剣を振り上げシュバに向かっていった。


「どばっ!」

 シュバはイオの攻撃を簡単にかわし木刀でなで斬りにした。


「相変わらずだな、もっと腰をいれてかかってこい!」

「次はシンだ。こい!」


「おう!」

 シンは力強くシュバに切りかかった。


「ガシッ」

「ドカッ」

 木剣と木剣が激しくぶつかり合う音が大きな庭に響き渡る。

 シュバとシン、イオは7年間毎日庭で訓練を欠かさなかった。

 10歳に満たないシュバとシンは街の外で魔物と戦うことは許されなかったため、二人は10歳の誕生日を迎える日を7年間待ちに待っていた。


「すたたたた」

 イオはいつものようにこっそり屋敷に戻ろうとしていた。


「シュバっ」

 シンの投げた木剣がイオの頭に命中した。

「逃げるな!」

 シンの厳しい声が響いた。


「ごめんよーーーー」

 7年間繰り返されるいつものシーンが今日も展開されていたのであった。


 第67話をお読みいただきありがとうございます。

 第2章が始まりました。

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