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襲撃者

 ノブは一刀のもとにミハエルの首を両断した。ミハエルの首はその衝撃で洞窟の奥まで数十メートル転がった!


「邪魔だな」

 ノブはそういうと手のひらから巨大な火柱を出現させて、目の前に転がるミハエルの胴体とこん棒を一瞬のうちに焼き払った。


「シャリーン今行くよ」

 ノブは大きな声で洞窟内に呼び掛けてゆったりと歩を進めた。


「来るぞ!」

「どうしよう」

「逃げなきゃ」

 洞窟内はパニックだった。何人かの大人の男ゴブリンが広場の入口付近で迎え撃つため、テーブルや椅子でバリケードを作って侵入者を待った。


「シャリーン、やっと会えるね! うれしいよ、今邪魔なゴミ虫を一匹消去しといたよー」

 ノブは大きな声で話しながらゆっくりと洞窟の通路を進んだ。

「おっ、何か明るいな! そこにいるのかなーーーー」


「来るぞ!」

 ゴブリンたちはこん棒を握り締めて、侵入者に備えた!


「バンッ!」

 爆音とともに一瞬でバリケードが吹き飛んだ!


「シャリーン、ボクだよー」

 ノブが広場にあらわれた!


「かかれーーーーッ!」

 ゴブリンたちはこん棒を手に一斉にノブに襲い掛かった。


「ビシュッ!」

 ノブは手に持つ大剣を横なぎに1度ふるった!


 広場に待ち構えていたゴブリンたちは、その1振で全員胸のあたりで両断された。


「きゃーーーーーーっ!」

「ひえーーーーーーーっ」

 広場の後ろで、その様子を見ていたゴブリンたちはパニックになり、散り散りに各小部屋に逃げ込んだ!


「んーっ、シャリーンはどこかなー?」

 ノブはそういうと逃げ遅れて広場で震えていたゴブリンたちを羽虫でも振り払うように手に持つ大剣で薙ぎ払いながらシャリーンを探した。



「グフォッ」

 洞窟の中にはゴブリンたちの悲鳴が響き渡った。


 ノブは小部屋を一つ一つ順に確認して回った。ゴブリンたちをなで斬りにしながら・・・・


「お母さん、どうしよう!」

「静かにしなさい ここに隠れていれば見つからないわ!」

 シンの母親と妹は洞窟の最奥にある食材をいれておくための大きな箱の中で息をひそめていた


「ギィヤァーーッ」

「殺さないで! ぐぼっ!」

 ゴブリンの悲鳴と断末魔が絶え間なく響いていた。

 シンの母と妹はその声を聴きながら震えていた。


 10分ほどすると、悲鳴が聞こえなくなり静かになった。


「カツカツカツ」

 洞窟内の通路を歩く音だけが静けさの中ではっきりと聞こえていた。

 シンの母と妹は確実に近づいてくる、その足音に怯えながら尚身を潜めていた。


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