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旅立ち

 マルオは苛立っていた。

 何が「死にたいのか!」だ!

 こん棒で、あんなに殴られたら、よっぼど死んでしまうわ!

 狩りという名の、「木の実とり」を終えて、いつもの薄暗い部屋に帰ってきてからも、何も手につかない。

「明日こそは、ミハエルに力づくでも話を聞かせてみせる」

 そんなことを思いながらも、なかなか寝付けないマルオであった。


 結局、一睡もできなかったマルオは、集合時間の1時間前からミハエルを広場で待っていた。手には昨日、森で拾った1メートルほどの枝が握りしめられていた。


「ミハエル! ハナシが・・・・」

「ガン ボコッ ガシッ」


 マルオは話の途中で昨日以上にミハエルの持つ、こん棒によって激しく殴られて、気絶した。

 マルオはそのまま部屋に運ばれて、夜まで気絶していた。真夜中にやっと目を覚ましたマルオであったが、広場で起きた出来事について考えていた。

 殴られたことについて、激しい怒りはもちろんあるが、それ以上にマルオはミハエルの行動が理解できなかった。

 確かに、これまでミハエルは広場であっても、あいさつ程度で、会話をするようなことはなかったが、礼儀正しく暴力ふるっているような事を見たことはなかったからだ。

 翌朝マルオは再度ミハエルに話かける。今度はミハエルのこん棒をマルオは手に握りしめていた。 

 広場でこん棒を手に握りしめて待ち構えているマルオをみたミハエルは、無言でマルオに向けて突進してきた。マルオの手前2mでジャンプしたミハエルは、そのままマルオの後頭部めがけて飛び蹴りを放った。

 マルオは広場の壁まで吹き飛ばされて再び気絶した。


 2日間眠り続け、目を覚ましたマルオは何時間も転生してからの日々について考えた。

 ここにいては何もわからない、何もできない、誰も答えてくれない!

 何かを決心した目をしたマルオは再び眠りについた。

 

 数日間、マルオは何も話さず、ひたすら木の実とりを行った。それをみていたミハエルも何も話さず作業を続けた。


 深夜、マルオは一人広場に立っていた、手にはミハエルのこん棒が握りしめられていた。

「よしいくか!」

 そうつぶやくとマルオは洞窟の通路を歩き出口へと向かった。

「この先、何があるかはわからないが、進まなければ何もわからない、何も変わらない」

 マルオは駆け出した!


 マルオのベッドの上には手紙が1通おかれていた。

「母様、短い間ですがマルオを育てていただきありがとうございました。マルオは旅に出ます。そして世界をこの目で見てきます。母様と妹のことはいつか迎えに来るので待っていてください」


 この時マルオは、まだ知らなかった。この世界で何が起きているのかを・・・・


 第6話をお読みいただきありがとうございます。

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