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マハ2

「お、おい、ぼくちゃんを無視するな・・・・あれ、なんだかおかしいな」

 異形の者は自らの目線が地面に近いことにやっと気づいた。異形の者の首は地面に転がっていた。いつのまにかマハによって切り落とされていたのだった。


「お前、まだいたのか! これだから成り立ては・・・・」

 マハはそういうと異形の者の首に近づいていった。

「グシャッ」

 マハは異形の者の首を右足で踏みつぶした。

「はああ・・・・」

「新品の靴が・・・・」 

 マハは学校入学の記念に母にもらった靴が汚れてしまったことがショックであった。

 マハは女性を一旦放して、悪魔の血で汚れてしまった靴の汚れを必死にとった。その作業は5分を超えていた。

 女性はその丁寧な作業を目の当たりにして悪魔への恐怖が和らぎ、目を丸くしていた。

「よし、これでいいか!」

 マハの靴はピカピカになっていた。

「では行きましょうか!」

 マハは再び女性に肩を貸して大通りまで送っていった。


「それにしても、この街はなんなんだ! 街全体に悪魔の匂いが立ち込めている・・・・いったい何体の悪魔がいるんだ!」

 マハはこれから始まるヴァンパイアデビルとの死闘に歯を食いしばった。


「母さんのためにも、父さんの仇の悪魔は僕が倒して見せる! きっとこの街にいるはずだ!」

 マハの父はイースト公国の悪魔討伐に向かって以来、消息を絶っていた。


  ☆☆ ☆ ☆


 マハの一族は代々デーモンハンターであった。その歴史は古くマハの知る限りだけでも10代は続いていた。

 マハの父もまた優秀なデーモンハンターであったが、デーモン狩りに向かったまま帰ってくることはなかった。

 誰もがマハの父の死を確信したが、マハの母だけは夫の生存を信じていた。マハ自身はさすがに数年間帰ってこない父のことは諦めていたが、いつか父を殺したヴァンパイアデビルへの復讐を誓っていた。


 マハにデーモンハンターとしてのスキルを教えたのは父であったが、父はマハの才能を認めていた。長く続くハンターの家系の中でもマハの才能は飛びぬけていた。マハ自身は父を尊敬し、父のようになることを目指していたが、10歳になるころには、すでに父の力をはるかに超えていた。


 マハはデーモンハンターとしての力をさらに高めるために、イースト魔法学校に入学することを決めた。

 母は、マハが父の道を継ぐことに内心は反対だった。しかし父の復讐を誓うマハの目を見ると、何もマハに言うことができなかった。


 マハはこれまで多くのヴァンパイアデビルを討伐してきた。自身のデーモンハンターとしての腕に自信を持ち、悪魔に後れを取ることはないと思っているマハであったが、自身が気づかないところでマハは悪魔の手の内に落ちていた。


 いつもお読みいただきありがとうございます。

 

 しばらく登校お休みさせていただきます。

 データが消えてしまったからです。1週間ほどで再開しようと思っております。

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