学校にて
「あのバカ女、やられちゃったね!」
イースト魔法学校の1室で会話が交わされている。
「そんなこと言うもんじゃないわ・・・・」
清楚な女学生が話している。
「あんな下品な食い方しやがって!」
やんちゃな男子学生もいた。
「あなた達は、あんな馬鹿なことしちゃだめよ!」
大人も1名いるようだ!
「あれー、先生があいつの事、わざと仕向けたんでしょー!」
どうやら殺されたヴァンパイアデビルだった女学生の事を話しているようだが、誰も彼女が死んだことを気にしていないようだ・・・・
「んふふ・・・・とにかくこの学校にデーモンハンターがいることがわかったんだから、しばらくは大人しくしてなさいよ!」
先生と呼ばれている大人が、学生たちに話をしている。
「それにしても、このペンダントは便利だよな!」
男子学生が首にかけたペンダントをぶらぶらさせている。
「あいつも、ペンダント付けてたはずなのに、なんでばれちゃったんだ・・・・?」
「さあ、何故かしらね・・・・外してたんじゃないのかな! あなた隊は外しちゃだめだよ」
先生と呼ばれる大人は含みのある言い方をした。
「ふーん・・・・」
女学生は何かを疑っているようだ・・・・
☆☆ ☆ ☆
その後、イースト魔法学校は何事もなく1カ月が経過した。
「なんだか、あれから何も起きなくてちょっと退屈ね・・・・」
セリアが教室の最後尾の席でイシンとマハに挟まれながら話をしている。
「平和が一番じゃないか! あんなことがそう何度も起きたらたまらないよ!」
イシンは何も起きなくてほっとしていた。
「ガラガラガラ」
突然教室に一人の生徒が入ってきた。
「この中にマハって人はいる?」
「はい、僕です!」
マハは立ち上がって応えた。
「先生が呼んでるわよ!」
マハは学生について、教室を出ていった。
「なんだろう、突然? 優等生のマハが・・・・」
セリアは教室を出ていくマハの背中を見て、なぜだかもう会えないような気がした。
その日マハは教室に戻ってくることはなかった・・・・
「どうしたんだろうねマハ・・・・」
シンとセリアは寮に帰る道すがらマハのことを心配していた。
「きっと明日元気に学校で会えるよ!」
イシンは自分に言い聞かせるようにセリアに話した。
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