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ノーザンアイランド

 ラドクリスが住む北の山脈と10キロほどの海峡を挟んだところに1つの島が存在する。

島には3つの小さな国が存在し、他の国や魔物に対抗するためノーザン連合という強固な同盟を数百年にわたって結んでいた。


 ノーザン連合の中で最も小さな国イースト公国には連合で唯一の魔法学校があり、連合各国の魔法エリート達が通っていた。さらには多くの海外留学生を受け入れているため、マウント王国をはじめとした連合以外の学生も3割ほどになる!


 一人の留学生がマウント王国からイースト魔法学校に入学するために、イースト公国に足を踏み入れた。彼の名前はイシン、マウント王国は魔道士の養成に力を入れているためこれまでも多くの学生を送ってきている。

 

 イシンは、平民の出であったが、魔法の才能が認められ国費での留学であった。

イースト公国唯一の港で舟を降りたイシンは初めての国で全く道が分からずきょろきょろしていた。

「すみません・・・・魔法学校にはどうやっていったら、よろしいですか?」

 イシンは恐る恐る尋ねた。


「魔法学校行くなら馬車だね!」

 中年の女性がやさしく教えてくれた。イシンは15歳であったが、身長が低く幼く見えるため子供だと思われたようだ!


「ありがとうございます!」

 イシンは深々と頭を下げて、馬車乗り場を目指して走っていった。


「しまった・・・・馬車はどこから乗るんだろう・・・・」

 イシンは馬車乗り場の場所を先ほどの女性に再び尋ね、今度こそ乗合馬車の案内所に向かった。


「すみません、魔法学校まで馬車に乗りたいんですが?」

 イシンが案内所に行くと、小柄な女性が窓口でイシンが尋ねようと思っていたことを質問していた。


「ごめんんさいね! お嬢ちゃん、今日はもう馬車ないのよ・・・・」

 どうやら、明日の朝まで待たないといけないようだ!


「私は子供じゃありません!」

 小柄な女性は馬車がないことよりも子ども扱いされたことに怒っていた。彼女もイシンと同じような背丈であるため、小さい子だと思われたようだった。


 彼女はぷんぷんしながら窓口を離れた。

「何よ、あんた!」

 女性は自分をずっと眺めているイシンをみて絡んできた!


「いえ、何でもないです!」

 イシンは彼女の勢いで怯えて下を向いて離れようとした。


「ちょっと待ちなさいよ! あなた私をずっとみてたでしょう! ストーカーなの?」

 女性はスゴスゴ逃げようとしたイシンの腕をつかみ、さらに絡んできた。


「ち、違いますよ! 僕も魔法学校へのチケットを買いに来たんです・・・・」

 イシンは正直に話した。


「ふーん、もしかしてあなたも新入生? 私はライン共和国からきたセリアよ!」

 セリアは掴んでいた腕を話してイシンに握手を求めてきた。


「ぼくは、マウント王国からきたイシンです・・・・」

 イシンは恐る恐る握手を交わした!


「イシン、よろしくね!」

 彼女は笑顔を見せた。イシンは改めてセリアを見てポット顔を赤くした。セリアは幼さこそ残るがなかなかの美少女であった。




 いつもお読みいただきありがとうございます。

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