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ゴトンの死

 ホブゴブリンは大鉈を一旦振り上げたが、何かを考えてゴトンから離れていった。

 それを見たゴトンは内心ほっとした。しかし、それはほんの一時の事であった。


「キッキッキキキ」

 ホブゴブリンはゴブリンたちに指示を出した。

 数体のゴブリンがゴトン近づいてきた。4体のゴブリンがゴトンの体をしっかりと抑えつけた。


「・・・・」

 ゴトンは何が始まるのかわからず、ゴトンの顔色は一気に蒼白になった。

 続いて2体のゴブリンがそれぞれ鉈をもってゴトンのもとにやってきた。


「キキキキキ」

 ゴブリンたちは笑いながら鉈を振り回している。


「ガっ!」

 突然1体のゴブリンがゴトンの首をめがけて鉈を振り降ろした。


「ガアアアッ」

 ゴトンは思わず悲鳴を上げた!

 鍛え上げられた上級騎士のゴトンの首は、たかがゴブリンの振り降ろした鉈の攻撃で落ちることはなかった。しかし、ゴブリン達もそんなことは承知のようだ。

 ゴトンの周りに集まったゴブリンたちは皆ニマニマ笑ってゴトンを見ている。


「ガッ」

 続いてもう1体のゴブリンが同じように鉈を振り降ろした。


「アアアッ」

 ゴトンはまた悲鳴を上げた。ゴトンの首は数センチ切断されて、骨にはひびが入っている。


「キキキキ」

 ホブゴブリンはゴトンの姿を見て大笑いしていた。ゴトンは痛みで涙を流していた。


「ガッ」

 ゴブリンはまた鉈を振り降ろした。


「ああっ」

 ゴトンの悲鳴は先ほどより小さくなっている。


「ガッ」

「ガッ」

「ガッ」

 ゴブリンたちは時間をかけて、何度もゴトンの首に鉈を振り降ろした。ゴトンはもはや声をあげることはなかったが、まだかろうじて息はあった。


「キキキキ」

 ホブゴブリンは他のゴブリンをゴトンから引き離した。


 ホブゴブリンはゴトンの頭を掴んで胴体に足をかけた。

「ギリッギリッ」

 ホブゴブリンは、鉈でボロボロになったゴトンの首を引きちぎろうと思いっきり頭を引っ張った。


「ああああっ」

 ゴトンは涙を流しながら、最後の悲鳴を上げた。


「ブチッ」

 ホブゴブリンはゴトンの首を引きちぎった。

「ゴロゴロッ」

 引きちぎった首を、この一部始終を見せられていた村人の方に投げ飛ばした。


「ギャアアアアアアアッ」

 村人たちは発狂したかのように叫んだ。

 その光景を見てホブゴブリンは、にやついていた。




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