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ゴトン捕縛

 時はさかのぼる・・・・ゴトンが殿をかってでて、シュバ達が村を脱出した直後!


「ガンッ ガンッ」

 ゴトンはホブゴブリンの棍棒の攻撃をかわしながら、周りのゴブリンたちが撃ってくる弓矢もかわしていた。

 

「お前、なかなかやるな!」

 ゴトンはニッカ達が逃げてからしばらく時間がたったので、そろそろ自分も逃げ出す頃合いだと思っていた。


 その時、ゴブリンたちが村の住民を縛り上げて建物の中に連れてきた。

「なんだ・・・・」

 ゴトンはゴブリンたちの行動をいぶかしげに見ていた。


「キーキキキキ」

 ゴブリンが縛られている村の女性に何やらゴブリン語で話をしている。

 村の女性は振るえながらも、そのゴブリンの話を真剣に聞いている。

 どうやら、女性はゴブリン語が分かるようだ。長くゴブリンと過ごしている人族の中にはゴブリン語が分かるようになるものがいるようだ!


 その女性はゆっくりと何か話し始めた・・・・

「ぶ、武器を捨ててください・・・・」

「あ、あなたが降伏しないと私たちは、こ、殺されます・・・・」

 女性は同じ言葉を何度も繰り返した。


 ゴトンは一旦ホブゴブリンから後退して、女性の話をじっくりと聞いた!

「くそゴブリンが! 卑怯な!」

 

 ゴブリンたちは村人を全員膝まずかせて、首を前に出させた。1体のゴブリンが剣をもって村人の首に構えた。


「ま、待て!」

 ゴトンは剣を捨てて両手を頭の後ろで組んだ。

 それを見たゴブリンはゴトンの手を取り鎖で縛りつけた。ゴブリンはさらにゴトンの全身を鎖でぐるぐる巻きにした。ここまでされると、さすがのゴトンも身動きが取れなかった。


「キーキキキキキキ」

 ホブゴブリンは大笑いしている。


「ザシュッ」

 ゴブリンはいきなり1人の村人の首を剣で切り落とした!


「キャーッ」

 他の村人たちは突然の出来事に悲鳴を上げた。


「き、貴様!」

 ゴトンはホブゴブリンを睨みつけた。ゴブリンはゴトンに見せつけるためだけに村人の首を切り落としたのだ。お前の降伏など無意味だったと伝えるためだけに・・・・


 ホブゴブリンはゴトンの体を踏みつけた。

「ドガッ ガバッ ドカッ」

 ホブゴブリンは何度もこん棒でゴトンを殴りつけた。


「ぐわっ・・・・」

 ゴトンは全身の骨が10か所以上折れて。口から内臓が傷ついたのだろう大量の血を吐き出している。


 ホブゴブリンはそんなゴトンを見て不敵に笑っている。ホブゴブリンは他のゴブリンから大きな鉈のようなものを渡された。

「キッキキキキ」

 ホブゴブリンはその鉈をゴトンの首筋に這わせた。


「キッサマー」

 ゴトンは血を大量に吐きながらも、ホブゴブリンを睨みつけた。ホブゴブリンはそんなゴトンを見て、なおも笑みを絶やさない。


 いつもお読みいただきありがとうございます。

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