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闘技場の戦い、その後2

 ニッカ、シュバ、コン、ハジメの4人は夜の森林の中を討伐隊本部に向かって歩いていた。彼らはここまで無言であったが、ニッカが思いたったように話を始めた。


「おれたちは何と戦っているんだろうな・・・・」

 シュバ達はニッカの言っている意味が分からなかった。

自分たちが全く歯が立たなかったゴブリンジェネラルを圧倒的な力で蹂躙したシン、さらにそのシンも天使という存在がどこかに連れ去ってしまった。

 ニッカはあまりにかけ離れたところで、多くのことが展開されて自らの立ち位置が分からなくなっていた。


「ニッカさんが何を言いたいのかは分かりませんが、おれたちが戦う相手は今までと何も変わっていませんよ!」

 シュバは力強く答えた。


「・・・・そうだったな!」

 ニッカは地面をみながらも笑みを浮かべた。



「あ、あれってシュバじゃないか!」

 帰りの遅いシュバ達を本部の周りで探し回っていたイオが発見した! 


「おーい!」

 イオ、クニ、デンが声をあげながらシュバ達のところに駆け寄ってきた。


「イオさーん」

 ハジメがいち早くイオのところに走っていった。

 イオとハジメは抱きしめあいながら再開を喜んだ。


「おかえり!」

 デンとクニもシュバ達のところにたどり着いて、肩を組んでシュバ達をねぎらった。


「おい、何泣いてるんだ!」

 クニがシュバの顔を見て背中をなでた。シュバの目からはいつの間にか涙が流れていた。


 シュバ達は、本部のテントに戻って、10時間以上もぐっすりと眠った。

 目覚めたシュバ達は食堂に向かった。食堂のきょうのメニューはカレーだった。懐かしい味を感じたシュバはまた涙を流してしまった。


 食事を終えたシュバ達はデリ小隊長にゴブリン城での出来事を報告した。しかし、その中にはシンや天使リコの名前はなかった。


 報告を受けたデリ小隊長はさっそく上層部に報告したところ、ニッカはセロ将軍とラオ軍師がいる最高幹部会に呼ばれた。


「ニッカ副隊長、偵察任務ご苦労様でした!」

 セロは、まずニッカにねぎらいの言葉をかけた。


「それでだ、君の報告によるとゴブリン城地下に通じる通路があるということだね。さらに地下には大量の兵糧があると!」

 セロはいきなり本題に入ってきた。


「はい、その通りです。ただし、通路は狭く片道5時間はかかります」

 ニッカは遺跡の通路の事を詳しく話した。


「ありがとう、これから幹部会で検討をする」

 ニッカは報告を終えて自分の任務が終了したと思った。

 しかし翌朝ニッカは、再び幹部会に呼ばれた。今度はシュバ、コン、ハジメも一緒だった。


 いつもお読みいただきありがとうございます。

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