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マカン対ニッカ2

「二段斬り!」

「連続斬り!」

「回転斬り!」

 ニッカは次々とスキルを使った攻撃を仕掛けた。もちろんシュバはその都度魔法を放っている。

 マカンはそのすべての攻撃をすべて簡単にかわした。


「なんだなんだ、始めのころの方がよかったなー、ほらもっとあるだろう!」

 マカンは手招きをしてさらなる攻撃を要求した。


「くそっ!」

「シュッ、ザンッ! シュッ!」

 ニッカは鋭い剣撃を次々と繰り出した。マカンはやはりそのすべてを柳のようにかわしきった。


「こんなものなのかな・・・・」

「よく頑張った! もう死んでいいよ」

 そういうとマカンの表情が変わって一気に激しい殺気がニッカを襲った。


「す、すごいっ」

 ニッカは殺気に気おされて膝をついた。


「ハアッ!」

 マカンは大長刀を横なぎにニッカに斬りかかった。

 ニッカはかろうじて剣で長刀を受け止め直撃を避けた。しかし、そのままの勢いでニッカは闘技場の壁まで飛ばされた。


「ガンッ」

 この闘技場は直径500メートルもある巨大なものである。ニッカは闘技場の中央から250メートルも飛ばされたことになる。


「素晴らしい! よくぞ今の攻撃をふせいだ!」

 マカンは相変わらずいい動きに対しては、惜しみなく称賛を送っている。明らかに相手を見下しているからこその賛辞だ。


 ニッカの体は今の一撃だけで肋骨が2本と左手の骨が折れていた。さらに全身打撲で立っているのもやっとの状態だ。

 

「シュッ!」

 マカンは一度の跳躍でニッカの目の前までやってきた。

「ジョバッ」

 そのままニッカの胸ぐらをつかむと天高く投げ飛ばした。闘技場は天井が鳴く闘技場を囲む客席の上だけ屋根がある状態である。ニッカの体は50メートル以上飛ばされた。

 マカンは再び闘技場の中央に戻ると、大長刀を構え、ニッカが落ちてくるのを待った。


 このまま自由落下でもニッカの命はおそらく助からないだろう。マカンはそのニッカをさらに攻撃してとどめを刺そうとしていた。

 

「これでフィニッシュだ!」

 マカンはニッカを見て口角をあげた。ニッカは落下しながら、そんなマカンの目を見ながら自分の命の最期を覚悟した。


 いつもお読みいただきありがとうございます。

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