スーマ登場
拍手をしていたのは3メートルほどのゴブリンジェネラルであった。
「さすがは仲間ですね! よくわかりました!」
ゴブリンジェネラルは笑顔で闘技場の会談を降りてきた。
「ハジメは! ハジメはどこだ?」
シュバは叫んで駆け出し層になったところをニッカがが羽交い絞めして止めた
「シュバ君、落ち着いて!」
ニッカはゴブリンジェネラルを睨みながらもシュバをなだめた。
「スタスタスタ」
ハジメのふりをしていたゴブリンは駆け足で闘技場の外に逃げていった。
「心配しなくてもハジメ君ならここにいますよ」
闘技場の入口からホブゴブリンに腕を掴まれながらハジメが現れた。顔がはれ上がって、体中から血を流していた。ひどい拷問を受けたようだ。
「ドカッ」
ホブゴブリンはハジメをシュバ達の方に投げ飛ばした。
「大丈夫か!」
シュバ達はハジメのところに駆け寄った。何とか息はあるようだ。
「いやね素直に話してくれればよかったんですが、なかなか強情なので少し痛めつけてしまいました!」
「まあ、それでも口を割らないので、少し頭の中を除かせてもらったんですが、どうも短時間ではボロが出ちゃいました」
ゴブリンジェネラルはおどけている。
「あっそうそう自己紹介が遅れてしまいましたが、僕は四天王の1人スーマと申します」
スーマは右手を追って深々とお辞儀をした。
「そちらはシュバさんに、ニッカさん、コンさんですよね!」
笑顔でシュバ達の名前を言って見せた。
「ふざけるな!」
シュバはハジメを傷つけられ冷静さを失っていた。
「まあまあ、そんなカッカせずに! 落ち着いてくださいね!」
「これで、ハジメさんのけがを治してあげてください」
スーマはシュバに向かって上級ポーションを投げた。
「お前が渡すものなんか使えるか!」
シュバはポーションを掴んでスーマに投げ返そうとした。
ニッカがポーションを持つシュバの手を掴んだ!
「待てシュバ! これは本物だ!」
興奮しているシュバをしり目にニッカは上級ポーションをシュバから奪い取ってハジメに使った。
かなり純度の高いポーションであったようで、ハジメのけがはみるみる治っていった。
「う、うーん」
気絶していたハジメは目を覚ました。
「ハジメ、大丈夫か!」
シュバがハジメに駆け寄った。
「あっシュバさん! ボク失敗しちゃいました・・・・」
ハジメは申し訳なさそうにハジメに頭を下げた。
「何言ってんだ! オレが無茶させちまって、すまん!」
シュバはハジメを抱きしめて頭を下げながら涙を流した。
「パチパチパチ」
再びスーマが拍手をした。
「いや、素晴らしい仲間愛ですね! 友情ですかね!」
スーマは半笑いで話している。
そんなスーマをニッカとシュバは睨んでいる。
コンは冷静にあたりの様子をうかがっていた。
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