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ハジメですか?

「ハジメ! 遅かったから心配してたんだ!」

 シュバはハジメを抱きしめて喜んだ。

「えっ・・・・」

 シュバは何か違和感を感じた。


「どうしたんですか?」

 ハジメはシュバの方を見て質問した。


「い、いや! 何でもない」

 シュバは少なくない違和感を感じていたが、ハジメに対して危険なことをさせたという負い目もあり、それ以上何も言わなかった。

 シュバの感じていた違和感はニッカとコンも感じていたが、付き合いが長いシュバほどではなかったため、二人ともあえて何も話さなかった。


「出口の場所が分かりましたよ」

 ハジメはそういうと躊躇なく小部屋の扉を開けた。3人は外にゴブリンがいたらと思い一瞬緊張したが、ハジメが何事もなく廊下に出たので、小部屋をでて後に続いた。

 廊下に出るとハジメは少し小走りくらいの速さでどんどん廊下を進んでいった。


「お、おいハジメ! そんなスピードだとゴブリンどもに見つかるぞ!」

 シュバはハジメに声をかけてスピードを落とすように言った。


「大丈夫です! 急がないと夜が明けてしまいます!」

 ハジメはそういうと、さらにスピードを上げた。

 シュバ達は困惑しながらもハジメの後をついていった。10分ほど歩いたとき大きな闘技場のような部屋にたどり着いた。

「ここを突っ切った先が出口です」

 ハジメは闘技場の真ん中を進んだ!


「ハジメ、ちょっと待て!」

 闘技場の真ん中まで来たときにシュバが立ち止まってハジメを呼び止めた。

「ハジメ、イオのバカのことをどう思う」


「どうしたんですか突然! 急がないと夜が明けますよ」

 ハジメは場違いな質問をしているシュバの事を責めた。


「いいから、イオのバカの事だ!」

 シュバはハジメが答えるまで一歩も動かないようだ。


「イオさんは僕のご主人さまです! 馬鹿なはずがないでしょう! あなたは失礼な人ですね」

 ハジメはイオを馬鹿にされて、怒りの表情を見せた。


「お前誰だ!」

「お前はハジメじゃない」

 シュバは断定した。


「何を言うんですか? バカバカしい!」

 ハジメはイラついているようだ。


「ハジメはイオの事を馬鹿だと思っているよ!」

 シュバは語りだした。

「あいつはいつもイオのバカを認めながらも愛していた。 あいつは馬鹿なイオだが純粋な心が好きで従魔になったんだ! だからハジメはいつも俺にイオは馬鹿でいいんですって言ってたよ!」

 シュバは剣を抜いた。



「パチパチパチ」

 闘技場の観客席の最上段から拍手の音が鳴り響いた。





 いつもお読みいただきありがとうございます。

 引き続き頑張って書いていきますので何卒よろしくお願いします。

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