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内部調査

 夕方になってようやく、体調が万全になったニッカは、シュバ達に何度も頭を下げて誤った。

「もういいですから・・・・」

 シュバは困っていたが、そんなニッカが嫌いではなかった。


 シュバ達は偵察前の最期の食事をとっていた。今日の食事はシチューであった。中の肉は何かの鳥系の魔物のようである。

「これ旨いな!」

 イオは相変わらずがっついている。


「みんな、本日は私の失態で偵察任務が遅くなって大変申し訳ない」

 ニッカはまた誤っている。


「私とシュバ、コン、ハジメはこの後ゴブリン城へ向かう! クニ、デン、イオはこの本部に残ってもらうわけだが、出来る範囲でかまわない。本部の偵察をしてみてほしい」

 デンたちはニッカの言っている意味が分からなかった。

「すまない、言い方が悪かったな! 本部にまずは間者がいないか、それに本部の中で何か大きな問題や不満はないか等、どんなことでもいい。あくまで、出来る範囲で頼む!」

 ニッカはデンやイオ達の親しみやすい人間性をかっていた。

 

「そういうことなら、オラたちに任せるだ」

 デンは久しぶりに、任務を与えられて張り切っているようだ!

 

 ニッカ達4人は遺跡に向かった。それを見送ったデンたちはさっそく風呂に入った!風呂は数か所あり、デンたちが入った時は5人ほどの騎士がいた。

「風呂はいいね! 嫌な上司の事も忘れられるよ!」

 クニは浴槽に入っている騎士に話しかけた。

「全くだ、うちの小隊長ときたら・・・・」

 騎士たちは裸ということもあり。どんどん日ごろの不満を話し始めた。


 続いて、デンたちは食堂に向かった。

「一緒に飲もうぜ! カンパーイ!」

 イオは魔導士のグループに勝手に混ざって話し始めた。

「給料もっと上げてほしいしよな!」

 イオは自分が日頃思っている本当の不満を話した。魔導士たちはあけすけなイオに心を許して、自分たちのこともどんどん、話し始めた。

「確かにな! こんなとこまで来てるのに出張手当も残業代も出ないなんてな・・・・」

 こうしてデンたちは各食堂、風呂場等を回って、どんどん話を聞いていった。


 そのころ、ニッカ達は遺跡に到着していた。やはり以前の通路を埋めたため、このあたりにゴブリンの見張りはいないようだ。4人はあたりを慎重に見渡して、穴の中に入った。ここからの5時間は地獄である。狭い通路で四つん這いに進まないといけないし、泥と虫でボロボロになるからだ。

 ニッカ達はやはり5時間かかって、ようやくゴブリン城の地下に到着した。今回は夜中ということもありゴブリンは出口付近にいないようだ。

 慎重に出口を出て、柱の陰にひとまず集合した。


「ここからは未知の世界だ! みんななるべく声は出さずにアイコンタクトやジェスチャーで行くぞ!」

 ニッカを先頭に、コン、シュバ、ハジメの順で、まずは地下を調査することにした。

 先頭のニッカが右手を挙げている。シュバ達は止まれと言われていると思ってその場で立ち止まった。

 ニッカはそれでも手を上げ続けて、何やら顔芸まで始めた。しばらくしてニッカが立ち止まっているシュバ達のところに小走りでやってきた。


「どうして、こっちに来ないんだ?」

 ニッカは小声でシュバ達に話した。どうやら先ほどの合図は問題ないからきていいよの合図だったらしい。

 前途多難であった・・・・



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