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ゴブリン城偵察3

 ニッカ達は一度本部に戻り、コンの能力を考慮したうえで、ゴブリン城偵察に誰が向かうかを話し合った。

「明日ゴブリン城に向かうメンバーは、私の他は、シュバ、コン、ハジメがいいと思う」

 ニッカの提案として発表した。


「お、おいハジメもかよ」

 イオがハジメが単独で行くことに反発した。


「もちろんイオも一緒にいくことは考えた。だがコンの能力を考えても少数で向かうべきと判断した」


「お、オレも・・・・そ、そうか・・・・」

 イオは自分自身も行くなら、ハジメだけの方がよいとあからさまに態度に出ていた・


「オレも行きたいが、今回はニッカ副隊長の判断に従うよ」

「んだ!」

 クニとデンは納得したようだ。


「他のメンバーは大丈夫か?」

 シュバやコンは無言で首を縦に振って同意した。


「ハジメはどうなんだ?」

 ニッカは返事をしないハジメに確認した。


「ぼくは、イオさんの従魔です。イオさんの意見に従うだけです」

 イオはそれを聞いて何度も首を縦に振った。


「よし、それではこのメンバーで向かうことにする。 ただし遺跡に前のようにクニたちはいる必要はない! 往復するだけで10時間かかる。 遺跡に人がいることでゴブリンたちにかえって怪しまれるからな!」

 

「了解した」

 クニは即座に返答した。やはりこのところクニはずいぶん兄貴的な立場になりつつあった。


 ゴブリン城への出発は明日に決定した。シュバ達は体の汚れを落とすために大浴場に向かった。

 イオは大浴場に入るなり浴槽に飛び込もうとした。


「おい、まて! まずは体の汚れを落としてから入れ」

 ひときわドスの利いた声が浴場に響いた。


「ひえーっ」

 イオはその声に驚いて、大きく転んで浴槽の床で頭を打った。

「いてーっ!」


「おいおい、大丈夫か! 驚かせてしまったか、すまんな!」

 男は湯船から出て立ち上がってイオを気遣った。シュバ達は、その姿を見て唖然とした。身長は2mを軽く超え、ヘラクレスのような筋肉の塊のような立派な体躯をしていた。

「オレは上級騎士のゴトンだ!」

 ゴトンはイオの手を取り誤った。

 シュバ達から見ても、惚れてしまいそうなナイスガイである。


「騎士殿、我々は冒険者です。仲間が失礼をしました」

 ニッカが代表してあいさつした。


 ゴトンとニッカ達は風呂場で語り合った。裸の付き合いをして、あったばかりだが、昔からの親友のように仲良くなったのであった


 いつもお読みいただきありがとうございます。

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