豪華な本部テント
ニッカ隊はセロ将軍率いる討伐部隊本部に到着した。ニッカ隊はそのまま冒険者隊に編入された。
本部はセロ将軍とミトの戦いの直後であったため活気のある雰囲気であった。
「君たちの隊の小隊長のデリだ、よろしく!」
シュバ隊7人はデリ小隊の一員になり、ニッカは副隊長という役職になった。デリ小隊はニッカ達が入って20人である。
「テッツ隊長のことは聞いているよ! 大変だったね! だけどここにはセロ将軍やラオ軍師がいるから大丈夫だよ」
デリもゴブリン王ミトを撃退した直後とあって、かなり興奮気味だ。
「おれたち冒険者の役割は主に見張りと偵察だよ! 君たちは砦攻略でも偵察業務をやってたらしいから問題ないね!」
シュバは、デリと少し話をしただけで、人当たりはよくいい人だが軽い性格で少しうざい人だと感じていた。実際小隊のメンバーはシュバと同じようにデリのことを思っていた。
シュバ達は、専用のテントに案内させた。砦攻略隊用のテントに比べればはるかに豪華なつくりであった。10人用のテントでシュバ達が全員は入ってもかなり余裕があった。
中にはそれぞれにベッドと小さなソファと小さな棚が与えられ、ベッドとベッドの間には小さな仕切りもあった。
「このベッドふかふかだぞ!」
イオはベッドの上で飛び跳ねてはしゃいでいる。
他のメンバーもそれぞれベッドのクッションを確かめて笑顔を見せていた。
「このテントすごいだろう! オレも最初来たときはかなり興奮したぞ!」
「ここのすごいのはテントだけじゃないんだぜ!」
シュバ達はデリの案内で食堂用の巨大テントに移動した。
100人以上が同時に食事が取れる巨大なテントで、いつ来ても自由に食事がとれるとの事だ。本部には同じような食堂テントが5つもあるとの事だった。
メニューはランダムで毎日変わり、各テントごとでも異なるため、テントを回って食事を楽しむものもいるということだった。
シュバ達が訪れたテントの今日のメニューは牛系統の魔物の肉が入ったカレーライスであった。
「うまっ!」
各種のスパイスやハーブが入ったこだわりのカレーは、ニッカ隊メンバーにも好評のようだ!
デン、クニ、イオは3杯もたいらげた。
食事を終えたシュバ達は続いてデリに案内されたのは、サウナ用テントであった。このサウナは騎士たちの疲れを癒すために作られたもので、24時間入ることができた。シュバ隊は初めて入るサウナに興奮気味であった。
「オ、オレはもう我慢できない・・・・」
イオはサウナを飛び出していった。
「サウナを出たら、ここに入るんだよ!」
サウナテントの外にいたデリはイオに優しく教えてくれた。
「ウヒャアーッ! 冷たい!」
イオは飛び上がった。
「あっ、だけどなんだか気持ちいい!」
イオはしっとりとした顔で水風呂に入っている。
本部にはさらに大浴場もあり、シュバ達はサウナと大浴場を堪能して旅の疲れを癒したのであった。
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