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ニッカ隊逃走

 遊撃隊本部を離れたシュバ達ニッカ隊は騎士団駐屯地を目指していた。しかし、その道中は決して生易しいものではなかった。

 砦からの敗残兵狩りからの逃走をしながら、ゴブリン国が各地に設置した関所も避けなければならなかった。


「イオ大丈夫か?」

 シュバはいつも元気だけが取り柄のようなイオが、精神的肉体的な疲れで全く話もしなくなっていることを心配していた。


「あ、ああ・・・・」

 イオは精一杯返事をした。疲れていたのはもちろんイオだけではない。ニッカ隊15人はすでに3日間、何も食べていなかった! どこに行ってもゴブリ

ンがいて、食料の調達をすることは困難であった。

 いまや、ニッカ隊はたとえゴブリングリード相手でもまともに戦える体力のあるものはいない。


「みんな、あと1日か2日も歩けば、ゴブリンの勢力圏を抜ける! それまで何とか生き抜くんだ!」

 ニッカは小隊長としていまだ、全員の命に責任を感じていた!テッツにも、これくらいの意識があれば戦局が変わっていたかもしれない


 2日後、ニッカ隊はゴブリン国との国境の街にたどり着いた! 国境の街ということもあり、この街には騎士団も駐屯していた。

 ニッカ達は街の入口に倒れこむように入場した。


「大丈夫か! 君たち・・・・」

 入口の警備をしていた騎士は、あまりのひどい状態のニッカ達に駆け寄った。

 ニッカ達にはすでにその問いに答える力は残っていなかった・・・・


 2日後シュバは病院のベッドで目を覚ました・・・・

「ここは・・・・」

 シュバはベッドから起き上がり、部屋の中を見回した。

 どうやら1人部屋であるらしく他の小隊のメンバーの姿は見当たらない。貴族ということでシュバの扱いは少し特別であった。

 シュバは部屋を出て廊下に出た。

「あの、他のメンバーはどこにいますか?」

 廊下を歩いていた、若い女性に尋ねた。その女性は優しくシュバを案内してくれた。


「おおっ、シュバ目が覚めたのか?」

 シュバが部屋に入るとクニが元気に声をかけてきた! 部屋にはデン、イオ、ハジメもいた。全員、すでに目を覚ましてしばらくたっているようで、部屋で思い思いにくつろいでいた。


「みんな無事だったんだな! よかったー」

 シュバはパーティーメンバーの顔を見てほっとしたようだ。

「そ、そうだニッカさんたちは?」


「ああ、みんな無事だよ! 今日の夜、小隊のみんなで食事することになってるから会えるぞ!」

 声も出なかったイオも元気なようだ。


「ああ、それから騎士団への報告はこの街の騎士がやってくれたようだから、大丈夫だ!」

 シュバは話を聞いて、とりあえず肩の力が抜けた。ゴブリンとの戦いは続くだろうが、当面の危機は去ったと感じて安心したようだ。


「だけど、あの後、どうなったんだろうな?」

 デンは他の遊撃隊のことを心配していた。シュバ達がテッツ達の事を知るのはまだしばらく先の事であった。


 いつもお読みいただきありがとうございます。

 引き続き頑張って書いていきますので何卒よろしくお願いします。

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