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砦潜入

 ハジメは一人でシュバ達の元を離れて、ゆっくりと、砦に向かって歩いていった。

 シュバ達は遠目で静かにハジメを見守っている。


「キキキキキーッキ」

 ハジメは入口にいるゴブリンに何やら話しかけている。


「キキキキキーキーイー」

「きっっイキキキキ」

 どうやら見張りのゴブリンはハジメを中に入れてくれるようだ。


「ドンッ」

「ギーッギギギギギギイッギ」

 ハジメと見張りのゴブリンの様子を見ていた例のホブゴブリンが、何やらいちゃもんをつけてきているようだ。


「キゥキキキイキ」

 ハジメがホブゴブリンに反論している。


「ゴギッギッギギギ」

 なんだか、よくはわからないがホブゴブリンは渋々中に入れてくれるようだ。 

 ハジメは無事砦の中に入っていった。


「おおっハジメの奴、無事入っていったぞ」

 イオは静かにはしゃいでいる。シュバ達は引き続き厳しい表情で砦を見守っている。


 2時間ほど経過すると、ハジメが砦の入口からでてきた。

「キキキキッィ」

 門の見張りが何かハジメに話しかけている。


「ギギッギッギイ」

 やはり、あのホブゴブリンがやってきて、何か文句を言っている。


「キキキキキキキッ」

「キキキキーキ」

「ギギッギギギギギギギ」

 ハジメとホブゴブリンは何か言い合いをしている。

「ギギッギギギギギギギ」

 ホブゴブリンは何やら怒ったような表情でハジメを責めているようだ。

 ハジメはそんな、ホブゴブリンを無視してこちらに向かって、小走りで向かってきている。

「ギッギギギギギギギギ」

 ホブゴブリンはかなり怒っているようだ。

 ハジメはさらにスピードを上げ、小走りになっている。

「ギイイイイイイイイイイイイイイイイイッ」

 ホブゴブリンは雄たけびを上げた!

「ドンッ」

 ホブゴブリンはハジメに向かって小斧を投げてきた。小斧はハジメの20cm程右の地面に突き刺さった。

「ドンッ」

「ドンッ」

「ドドンッ」

 ホブゴブリンは自らの足元に大量に用意してあった小斧を次々と投げてきた。

 しかしあたりは月も出ていないため、暗闇である。ホブゴブリンの投げる小斧は、ハジメのすぐ近くをかすめてはいるが、命中することはなかった。

 シュバ達は大木の陰に隠れて、ハジメを待った。


 ハジメは死に物狂いで走ってシュバ達のところまで戻ってきた。

「グッルルルルルル」

 ホブゴブリンは怒りで震えていた。


「ハジメ、大丈夫か!」

 シュバが走ってきたハジメを抱きとめた。暗闇でハジメ自身シュバ達の姿が見えてなかったようだ。


「はぁはぁはぁ」

 ハジメは息を切らせて、すぐ話せる状態ではなかった。


「ここを離れるぞ!」

 ハジメの様子を見たニッカは、一旦場所を移動して改めてハジメの報告を聞くことにした。


 お読みいただきありがとうございます。

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