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誰もいない・・・・

 シュバは真ん中の部屋に向かった。デンとクニはそれぞれ、端の部屋のドアの前に待機した。3人はそれぞれ目で合図して一斉にゆっくりとドアを開けた。


「いない・・・・」

 シュバの開けたドアの部屋には誰もいなかった。すぐにシュバはデンとクニの方を見た。

 2人はそれぞれ首を横に振った。

「えっ? この屋敷にはいないのか・・・・」

「しまった、やられた!」


「ガゴーンッ」

 シュバが叫んだ瞬間、玄関のドアが大きな音を開けて破壊された。玄関前で見張りをしていた、イオとハジメは吹き飛ばされた。

 イオはその天性の逃げ足で怪我無く無事なようだ。

 ハジメは・・・・

「ハジメ―!」

 イオはハジメのところに駆け寄ってハジメを抱きしめている。

「ハジメ、死ぬなー! オレ達せっかく仲間になったんじゃないか!」


 シュバはイオとハジメの方をちらっと見たが、まずは目の前の敵を何とかしなければならなかった。シュバの前には玄関のドアを、持っている大斧で破壊したホブゴブリンが立っていた。


「ギッギギギギギギ」

 ホブゴブリンはかなり怒っているようだ! 


 デンとクニも剣を抜いて対峙している。

「ブンッ!」

 ホブゴブリンはいきなり大斧を振り回してきた。

 3人はかろうじて避けることができた。ホブゴブリンの攻撃を1檄でも受けたら致命傷になりかねない。3人は何とか懐に飛び込むタイミングを計った。


「オレがいく!」

 クニがホブゴブリンの正面から突っ込んでいった。

 ホブゴブリンは悠然と斧を振り降ろした。

「ごんっ」

 大斧は床に突き刺さった。

 小柄なクニはホブゴブリンの股の下をすり抜けた。紙一重の芸当である。


「いまだ!」

 シュバとクニはそれぞれホブゴブリンの両わき腹に剣を突き刺した。

 2人は攻撃と同時にホブゴブリンから離れた。ヒット&アウェイのお手本ような攻撃だ。

「ぐわっ」

 ホブゴブリンは声をあげた。


「うううううううううううっ」

 どうやら二人の攻撃はホブゴブリンの怒りを買っただけで、それほど大きなダメージを与えることはできなかったようだ。


「シュバ! やっぱり魔法しかないだ」

 デンはシュバに叫んだ。


「ああ、わかってる」

 シュバは魔法の構えをした。


「ブンッ」

 ホブゴブリンの大斧の攻撃が飛んでくる。

 シュバはかろうじて避けた。


「くそっ! デン、クニ少しの間あいつを頼む!」

 シュバはそう叫ぶと同時に魔法の準備をした。


 お読みいただきありがとうございます。

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