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ゴブリン村3

「シュバ、どうするだ!」

 デンは期待を込めて確認した。


「ホブゴブリンがいる以上、慎重にやらないとな!」

 シュバは前のめりのデンを制止した。


「おいおい、お前の魔法があれば、あいつ1匹くらいなら、問題ないだろう」

 クニもシュバの態度が不満だった。


「おれだって、この村を救いたいと思っている。オレの魔法は1発勝負なんだ! つまりあのでかい図体の急所に確実に命中させないと、反撃を受けておれ達だって、どうなるかわからないし、まして村の人が巻き添え食うかもしれないだろ!」

 シュバはメンバーに状況を分かりやすく説明した。シンがいなくなってシュバはリーダーとして成長著しいようだ。


「なるほど、シュバの言うことはわかっただ!」

 デンもシュバのことは認めているようだ。


「今日の夜、ゴブリンを1体、1体削っていこう! ホブゴブリンは、その後だ」

 シュバは最適と思う方法を伝えた。


「おう、わかった! おれたちに任せとけ!」

 クニはシュバと肩を組んで笑ってる。シンがいなくなって不安だったシュバをいつも明るいデンとクニが支えていた。


 夜も更けて、多くのゴブリンが眠りについたころ、シュバ達は動き出した。

「おい、見張りが増えてるぞ!」

 村の入口には3体のゴブリンがいた。当然といえば当然の処置である。


「想定内だ!」

 シュバは落ち着いていた。

「ストーンクラッシュ」

 シュバはゴブリンたちと正反対の方角に魔法を放った。

「ガシュッ! コロコロコロ」


「キィ。キキキキキー」

 見張りのゴブリンたちが、暗闇の中に突然音がしたので騒いでいる。

「キキキー」

 1体のゴブリンが音の方角に向かった


 2体のゴブリンは、様子を見に行ったゴブリンを注視しながら、入り口に待機している。

 さすがに、ゴブリンなりに警戒しているようだ。


「シュッ」

 シュバは剣を抜いて入口に待機している1体のゴブリンの首を切り裂いた。

 ゴブリンは声も出せずに、地面に倒れた。


「キー・・・・」

 もう1体の入口に待機しているゴブリンは仲間に知らせようと声をあげようとした。

「んんんー」

 イオが必死にもう1体のゴブリンの口を押えて声が出るのを防いだ。イオもイオなりに頑張っているのであった。

 

「ザッ!」

 シュバは体制を整えて、イオにおらえつけられているゴブリンの首を剣で刺した。

 ゴブリンはずるずると力なく地面にひれ伏した。


「ガシッ」

 シュバが1体目のゴブリンを倒したと同時にデンが様子を見に来たゴブリンを抑えつけた。ほぼ同時にクニがゴブリンの腹部をめった刺しにした。

 5回ほど、刺したころ、ゴブリンは動かなくなった。


 こうして3体のゴブリンをシュバ達は撃退し見張りを排除したのである。


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