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宝箱

 シン達は、久しぶりのダンジョンということもあり、ゆっくりと確実に3階層を進んだ。

出てくる魔物もコボルトのみで1体から3体がランダムで出現した。素材は何もドロップしないようだ。


「やっぱり、魔石だけじゃなくて何か素材が欲しいよな」

 イオは最後尾を歩きながら、きょろきょろしていた。

「おっ!」

「おおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

 突然イオが大声を出した!


「な、何なんだ! びっくりするだろ!」

 シュバは文句を言いながらイオを突っ込みに最後尾までやってきた。


「おっ、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

 シュバはイオ以上の大きな声で叫んだ。


「シュバまでなんだよ!」

 シンとデン、クニはシュバの指さす方向を見た。


「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ」

 3人はハモリながら叫んだ。


 シン達の先には、なんと宝箱があった。


「バタバタバタ」

 イオは宝箱に駆け寄った!

「開けるぞ!」

 イオは宝箱に手をかけた。


「ちょっと待て!」

 シンは慌てて、イオを止めた。


「なんだよー、他のだれかが来るまでに、さっさと開けようぜ」

 イオの目はドルマークになっていた。


「開けるのは開けるが、オレが開ける!」

 シンはイオを後ろに下げさせた、


「シンがそんな奴だとは思わなかった! シンはリーダーだけど、メンバーで宝箱の中身は分けるべきだろ!」

 イオは激高した。


「お前は、ばかか!」

 シュバがイオをたしなめた。


「そうだがよー、あの宝箱、魔物かもしれないだよ! イオが開けたら即死するだよ」

 デンは優しく説明してくれた。

 シュバ達、他のメンバーも首を縦に振りデンに同意した。


「ひ、ひえーーーーっ」

 イオはびっくりしてしりもちをついた。


「またかよ!」

 シュバは相変わらずすぎて、呆れている。


「そんなことより、開けるぞ! みんな警戒しろ!」

 シンは宝箱を開けた!


「うおおおおおおおおっ!」

 宝箱は魔物だった。


「にげろーーーーーー!」

 シン達は駆け足で逃げ出した。


「よし、ここまで来たら大丈夫だろ」

 シュバが息を切らせながら、全体を止めた。


「な、なんで戦わないんだよ」

 イオが文句を言ってる。


「おれ達のレベルで戦えば負ける可能性があるだろ! 宝箱の魔物はそこそこ強いっていうのが相場だ」

 シンはメンバーに熱弁した。

 他のメンバーはシンの言うことが、いまいち理解できなかったが、あまりのシンの熱弁具合に、なんとなく納得した。


「ま、まあシンがそういうなら・・・・」

 イオも一応は納得したようだ・・・・




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