2階層攻略
シン達の前にあらわれたのは、ポイズンフロッグであった。
見た目は普通のカエルと変わらないため、不用意に近づいて大けがをする人がいる、危険な魔物であるが、攻撃力は高くなく、その毒にさえ気を付けていれば、それほど強敵ではない魔物である。
「よし俺に任せろ! ブラックボー・・・・」
シュバはブラックボールを唱えようとした。
「待てっ」
シンはシュバを止めた。
「こいつには石で十分だ!」
「ロッククラッシュ」
シュバが呪文を唱えると、少し大きめの石がポイズンフォロッグに向けて放たれた。
「ポワッ」
ポイズンフロッグ1体の体が光に包まれて消滅した。後には魔石が残る。どうやら素材はないようである。
「よしっ」
シンはそれを見てガッツポーズして、地面に落ちている大きめの石をポイズンフロッグに投げつけた。
「ポワッ」
シンが投げた石が命中したポイズンフロッグは、先ほどと同じように光に包まれて魔石に変わった。
「やった!」
シンはそういうとデンとクニにも地面の石を投げさせてみた。
「ガンッ ガンッ」
「ビシッ」
比較的小さな石を何度かぶつけたデンとクニだったが、5発あったときにポイズンフロッグは光に包まれて同じように消滅して魔石に変わった。
「おおおおっ」
「やったべ」
自分たちだけで魔物を初めて倒したデンとクニは興奮しているようだ。
「このカエルの魔物は、簡単にやれる。今度現れたら、みんなで石をどんどん投げつけよう!近づくと毒の攻撃がくるから、近づいちゃだめだぞ!」
シンはパーティーメンバー全員に声をかけた。
「おおおおおおおっ」
イオを含め元気な掛け声があがった。
ただ1人シュバだけは、何か納得していないようだ。
「オレの魔法って・・・・」
その後もポイズンフロッグが現れるたびにシン達は地面に落ちている石を投げつけて倒し通つづけた。
どうやら2階層の魔物はポイズンフロッグしか現れないようだ。
「このまま、ボス部屋まで行こうと思うが、大丈夫か?」
シンはシュバ達パーティーメンバーに確認した。
「おおっ!」
全員が大きな掛け声をあげシンに同意した。
5人はボス部屋扉の前に到着した。
「ゴクッ」
シンは緊張しながら、2階層のボス部屋の扉を開けるのだった。