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 イオが呪文を唱えると同時に淡い空気がビッグラビットを包んだ。


「ぶううううううううううっ!」

 ビッグラビットは怒りを表している。


「ほら、やっぱりだ!」

 シュバはあきれ顔だ


「イオ、1回じゃダメなんだ! 何度も打て!」

 シンはイオに叫んだ。


「えっ!」

 イオはシンの顔を見てきょとんとしている。


「ぶうううううううううっ」

 ビッグラビットがイオに突進してきた。

 イオはびっくりして死に物狂いで逃げ出した。


「イオっ! うてっ!」

 シンは再びイオに叫んだ!


「わ、わかったよ!」

「従魔契約 オレの従魔になれー」

 イオは走りながら、呪文を唱えた!

 再び淡い空気がビッグラビットを包んだ。


「ぶううううううううううううううううっ」

 ビッグラビットの怒りはさらに大きくなった。


「や、やっぱりダメみたいだよー」

 イオは逃げながら叫んだ。


「諦めるなイオ! どんどん打て!」

 シンはさらに要求した。


「お、おいシン、どういうことだ!」

 シュバは困惑している。


「もうやけくそだ! 従魔契約 オレの従魔になれー」

「従魔契約 オレの従魔になれー」

「従魔契約 オレに従魔になれー」

 イオは逃げながら、何度も何度も呪文を唱えた。

 その度に淡い空気がビッグラビットを包んだ。


「ぶううううううううううううううううううううううううううううううっ」

 ビッグラビットの怒りは頂点に達した。


 ビッグラビットは周りが目に入らず、イオを追いかけまわしている。

 イオは生きた心地がしなかった。必死にボス部屋の中を逃げ回っている。


「ドンっ!」

 その時シンの鉄斧がビッグラビットを両断した。


「えっ、えええええええええええええええええええええええっ」

 イオは自分の後ろを追いかけていたビッグラビットが突然真っ二つになって、口大きく開けて固まっている。


「なるほど、そういうことか!」

 シュバは腕を組んで納得している。


 シンはビッグラビットの狙いをイオに集中して、ビッグラビットの意識の外から攻撃できるタイミングを計っていたのだ。


「おおおおおおおおおおおおおおおっ」

 デンや、クニ等、パーティメンバーの雄たけびが起こった。


 ビッグラビットの体は光に包まれて消滅した。

 後には魔石と、その長い角が残った。




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