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ダンジョン1階層

 シン達がダンジョンに入って最初に入った部屋は天井の高さが30メートルはあろうかという巨大な広間であった。広さはドーム球場ほどであろうか、その先にいくつかの道の入口がつながっているようだ。

 部屋の中には初心者らしいパーティーがその大きさに飲まれていた。シン達もその1つである。


「大きいな、外からじゃこの大きさは想像できない!」

 どうやら、外観から見える大きさと実際のダンジョンの中の広さは別物のようだ!

 ダンジョンの中はまさに異空間で無限に広がっているのかもしれない。


「これは迷わないようにしないとな」

 シュバは緊張しているようだ。


「ダンジョンの中、初めて入ったけど、なかなかすごいな! でも魔物はどこにいるんだ!」

 イオは相変わらずである。確かにイオの言う通り、この広間には魔物は見当たらなかった。


「1階層の魔物は早い者勝ちだから、なかなか狩れないよ!」

 シン達の話を聞いていたベテラン冒険者が声をかけてきてくれた。

 なんでも1階層は魔物より冒険者の数の方が多くて、めったに魔物に出会うことはないらしい。魔物が出現したら、複数の冒険者パーティがその魔物を寄ってたかって狩るとの事だ。


「そうなると、早く2階層へ行かないといけないな!」

 シュバがあたりをキョロキョロしてる。


「あ、なんか案内の人がいるぞ」

 イオが指をさした先に、制服のおじさんがいた。


「あのすみません、2階層には、どうやって行ったらいいんですか」

 シンはさっそく案内係のおじさんに聞いてみた。


「初心者のパーティだね。2階層に行くには1階層のボスを倒せば、その先に扉が開いて進むことができるよ」

 案内係のおじさんは優しく説明してくれた。

「ただし、1階層のボス部屋は毎日出現場所が変わるから、みんな朝になると争って、ボス部屋を探しているね」

 ボスと聞いてシン達は少し緊張した。


「じゃあ、ボス部屋に行ってきます」

 シン達はさっそくボス部屋探しに向かおうとした。


「あっ、ちょっと待って! 行ってみればわかるけど、今日はおそらく無理だと思うよ・・・・」

 まだ朝の9時だ、案内係の人の言う意味がシン達にはわからなかった。


「一見は百聞に如かずだ! とりあえず行ってみることだね。」

 シン達は首をかしげながら広間を抜けてボス部屋を目指した。


 1階層といえど、ダンジョンは意外と広く、道も行き止まりであったり、二股に分かれていたりと、シン達は2時間かけてもボス部屋にたどり着けなかった。

「おい、こりゃ大変だな! たどり着くのが大変ってことだったのかな、あの係の人の言ってたのは・・・・」

 シュバは大きな声で愚痴っている。


「魔物はやっぱりいないのか! 2時間で魔物の気配が全くないな」

 シンは少し肩透かしを食らっていた。


 それからさらに1時間シン達はダンジョン1階層をさまよっていた。


「なんだか人の声がするな、あっちに行ってみるか」

 シン達は人の気配がする方角に向かった。

 そこには。見たこともない大行列があった!


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