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30泊3食付き

 シン達4人は赤い髪のお姉さんについて、裏通りを歩いていた。


「お。おいシン。大丈夫か、こんなところ入ってきて!」

 シュバはお姉さんに聞こえないように小声で話している。


「だ、大丈夫だろう・・・・やっぱり金貨1枚っていうと、こういうところなんじゃないか」

 シンは自分自身に言い聞かせるようにシュバに話した。


「さあ着きました。こちらです!」

 お姉さんは、振り返って笑顔である建物を指さした。


「えっ、こ、これですか」

 そこには2階建ての廃屋があった。周りには浮浪者がうろついていた。


「や、やっぱり帰ろうか・・・・」

 シュバはシンの腕を握り締めて、ビビっている。


「さあ。入りましょうー」

 赤い髪のお姉さんはシュバの手を取って廃屋の中に入っていった。

 

「ちょ、ちょっと待ってー!」

 取り残されたシン達は急いで後を追った。


「いらっしゃい」

 中に入ると全身タトゥーの青い髪のおばさんが太い声で迎えてくれた。

 シン達は、その姿にまた引いてしまった。


「ただいま、おかあちゃんお客さん連れてきたよー」

 赤い髪のピアス姉さんはこの宿の娘のようだ!


「何泊するんだい?」

 タトゥーおばさんはまたど太い声で話しかけてきた。声だけ聴いたら下町のおっさんののようだ。


「と、とりあえず1泊で・・・・」

 シンは小声で答えた・・・・


「あんたら、ダンジョンに入るんだろ!」

「ここのダンジョンは1日や、2日じゃ回れないよ!」

「じゃ、とりあえず30泊にしとこうか、うちは長期滞在のお客さんが多いんだよ!」

 シン達は、青髪おばさんの強い押しで1月泊まることになってしまった。


「金貨1枚で4人1部屋で泊まれるけど、ご飯はどうするんだい?」

 青髪おばさんは、どんどん話を進めていくので、シン達はついていくのがやっとだった。


「とりあえず、ご飯は何とかするのでなしでいいです・・・・」

 シュバはこの宿屋で食事するのは嫌みたいだった。


「外で食べると高くつくから、ここで食べるのがお勧めだよ」

「一食銅貨5枚だから、毎日3食、食べられるようにしとくよ」

 強引に30泊3食付きになってしまった・・・・


「ちょ、ちょっと・・・・」

 シュバは何とか抵抗しようとしたが諦めたようだ。

 

「ま、まあ、安いからいいでねえか」

 デンはシュバの肩を抱いて慰めている。


「洗濯やその他聞きたいことは、案内係に聞いとくれ」

 青髪おばさんはそういうと部屋の鍵を案内係に渡した。


「部屋はこちらになります」

 そこにはシン達がよく知る人物がいた。


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