デレデレ
シン、シュバ、クニの3人は冒険者ギルドにやってきた。これまでシンが訪れたことのあるギルドが比較にならない巨大な建物である。
中に入ると数十人の冒険者らしき人がいる。人族だけではなく獣人やエルフ、ドワーフ。
3人は目を丸くしてあちこちを見渡している。
「いらっしゃいませ、本日はどのようなご用件ですか?」
受付のお姉さんが声をかけてきた。彼女の頭には猫耳がお尻にはしっぽがある。猫の獣人だ!
「おおっ!」
シンは感動した。
「本当にいるんだ!」
シンは受付のお姉さんの頭の耳やしっぽをじろじろ見ている。
「ちょ、ちょっとやめてください!」
受付のお姉さんがそういうと、ごついおっさんがシン達の前にやってきた。
「うちの受付にいかがわしいことするのはお前たちか!」
「そんな奴は出入り禁止だ! とっとと出ていけ!」
おっさんは用心棒のようだ。
「申し訳ありません。誤解です。僕たちは鑑定と買取りをお願いしに来ただけです!」
シュバが見たこともないくらいの低姿勢でおっさんに誤った。
「ほらシンも謝れ!」
「ごめんなさい」
シンはどこか納得いかない気分である。
「よし、とりあえずは許してやろう! 2度目はないからな」
おっさんはそういうとシン達を通してくれた。
おっさんの横には汚いものを見るような目でシン達を見ている受付のおねえさんがいる。
「はあ・・・・シン気をつけろよ!」
シュバがシンに注意した!
「う、うん」
やはりシンは納得できないようだった。
4人はまず買取りカウンターに向かった。
「すみません、魔石や素材の買取りはこちらでよろしいですか?」
買取り担当はクニなので、シンとシュバは後ろで見ている。
「はい、こちらで大丈夫です」
問題なさそうなのでシンとシュバはクニに任せて鑑定のカウンターに向かった。
「鑑定お願いします」
シンはカウンターのお姉さんに声をかけた。
今度のお姉さんはメガネっ子だった。
20歳くらいのさわやかな本が好きそうな女の子だ。
「かわいいー」
どうやらシュバのタイプのようだ!
シュバはお姉さんをじっと見て目を離さない
「おい、またお前らか」
用心棒のおっさんが再びやってきた。
「いえいえ何もしてないですから」
今度はシンが、丁寧に接した。
「そうか! お前らのことは見てるからな!」
用心棒のおっさんはそう言い残して去っていった。