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イオと宴会

「どどどどどどどどどどどっ」

 イオは走っていた、ただひたすら走っていた。

「くそーっ! こいつらどこまで追っかけてくるんだ!」


「????」

「バタバタバタ」

 イオは必死に足を動かしたが、前に進まない!

 勢いあまって崖から飛び出してしまった。


「ひゅーーーーーーっ!」

 重力に引っ張られイオの体は崖下にすごい勢いで落下していく。


「バサッ」

「いってー!」

 途中、何度か崖から出ている枝にぶつかりスピードは殺されたようだ。


「ドバーーンッ」

 イオは崖下の川に運よく落ちた!


「ドボドボドボっ」

 落下の勢いで川底までたどり着いたイオは思いっきり水を飲んでしまった。


「く、くるしーっ」

 イオは必死に水面を目指した。


「びゅーっ」

 激しい川の流れに流されて、なかなか水面に出ることができない。


「お、オレはここで死ぬのか?」

「シン、シュバ先に行くオレを恨むなよー」

 イオは意識を失った。



 そのころ町では無事グレートホーンを討伐したお祝いが広場で開催されていた。

 マハムはギルド長から分けてもらった、グレートホーンの肉を大きな鉄板でどんどん焼いていた。

 「さあ、焼けたぞ! どんどん食べてくれーーーー」


「おおっ、やっぱりグレートホーンの肉はおいしいなー」

 このパーティーにはギルド長も参加していた。ギルド長はその小さな体に似合わず、1キロはあろうかという大きなステーキ肉をどんどんたいらげていく


「この肉は、うまいな和牛のようだ!」

 シンは前世で食べた高級ステーキ肉を思い返していた。


「んーっ、うまいな!」

 肉を運んでくれた、デンもおいしそうに肉を貪っている。


「この肉ならどれだけでも食えるな」

 シュバもいつも以上に肉にかぶりついている。

「それにしても、何か忘れてないか?」


「何かあったか?」

 誰もイオのことを覚えていなかった。

 誰しもがマハムのおいしいご馳走に夢中であったために・・・・


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