多次元パラレルワールド奮戦記
この物語は異世界ものですが、今までの異世界ものと違い転生はしません。現世界から多次元の異世界に移って冒険する話です。変わってますが楽しんで下さい。
僕の名前は雷電健太、日本人で年は十四歳で中学生です。両親は健在で父は雷電茂という名前で、東大の科学の先生をしています。五十二歳です母親は中学の教師で雷電美奈子で、四十一歳です今は二人とも三月の春休みでイギリスに旅行に行ってます。
僕はその間コンビニの弁当やら、お菓子を食べて暮らしています。別にさびしく有りませんテレビもあるし、犬のハチ公も居るしねぇ。本当言うとハチ公の世話をするために、残された様なものですがねぇ。
今日も気ままにテレビを見て、部屋のベッドでごろ寝していました。まだ夜ではないので服を着たままです。
何やら家の庭で大きな音が、しましたふと観ると庭が青く光っています。テレビを切って庭でいったい何があったのか二階の部屋から降りて見に行きました。
観るとビックリです、青い光は収まっていましたが少し熱を帯びていました、形状は円盤型の宇宙船のようだ。近くからはよく見えるだが、遠くからだと余り見えないようになっているようですどうゆう方法かは解らない。
エイリアンでも乗って要るの、かなと興味が沸きました。けれど危険なので少し様子を観ることにしました。
円盤(UFO)の前で周りをグルグルと廻りながら、ああでもない叉こうでもないと一人思案にふけっていました。
すると突然唸り出して来ました。
「ウィーン、ドドドンキ-ユルン!」
その音と同時にサイドの一角の扉らしき所が開きました、急にだったのでビックリしましたが、興味沸き中を覗いて見たい気持ちも有りました。
覗いて観ると中には人が一人、床にうつぶせに男性が倒れていました。
「大丈夫ですか、何も有りませんか」耳元で気がつくように、声を張り上げてみました。エイリアンでは無く僕らと同じ人間だったので意外でした。
揺すると少し気がついたようです。その人は意識が錯乱して、もうろうとして要るようです。取り合えず引きずり出して家に入れました。すると宇宙船らしき物の扉は締まり。物体は半透明に成り遠くからは見えなくなった。
「ううん此処はどこですか、あなたは誰ですか?」
「此処は地球です、僕は十四歳の男の子で雷電健太と言います、あなたはいったい何者ですか?」
「地球しりませんねぇ、犬族や猫族の追っては何処に行きましたか?」
「何言ってるのでしよか、犬や猫はどこにもいますよ?」
突然 飼い犬のハチ公が鳴き出した。
「ウーワンワンワン!」
「あのうこの犬は言葉喋れないの犬族ですのに、私の国では犬族は人間の主人である」
おかしな事言う人ですが、部屋に案内して父親のベッドでとりあえず休んで貰いました。休めば冷静に成り混乱状態から抜けるだろうと思います。
友達で同じクラスメートの山田勇が遊びに来たので、これまでの事をかいつまんで説明したら納得しました。
何か不思議なこと言っていたので訳判らずなので、起きたら詳しくもっと聞こうかなと思います。
疲れていたのか今はすやすやと寝ています。宇宙船(UFO)に乗って来た限りあほではないかと思います。しかしエイリアンで無く人間とは、それに日本語が通じます不思議な事ですね。
「あっ健太君あの人起きたようですねぇ、僕が今から何か聞きますか?」
「おおっ勇君ちょっと待って混乱しているようだから、ユツクリと順を追って聞くんだ!」
「ほな待ってて俺コヒーでも、煎れて来るパンあるかな?」
山田勇君は僕の家によく遊びに来るので、かってが分かっている。
「下の戸棚にあったと思うよ、よく気がつくな頼むわ!」
勇は下に降りて行きました。その人は珍しそうに廻りをキョロキョロ見ています、おかしいな日本語話すのに日本人ではないのか。
「あっどうもすみません寝込んでしまったようですねぇ、此処は地球ですかどうも異世界に迷い込んだようです」
友達の山田勇の持って来たコヒーとパンを勧めると、腹が減っていたのか貪り食っていた。
「えっ此処は異世界ですか? あなたはどこの国の住人ですか!」
よく寝て腹を満たしたので、幾分元気が出てきたようである。
「私は犬族や猫族の支配する、日の丸国から来ましたヒト科の人間です。犬族に追われて逃亡していました!」
もう涙目で二十超えている男が、十四才の子供に訴えるように言う。
「えっ犬族に追われて逃亡ですか、はてそんな者はこの世の中には、居ませんよ今の世の中では犬は犬、猫は猫で動物として存在していますが?」
「そうですかやはり此処はあなたの言われるように異世界ですねぇ、私はどうやら多次元パラレルワ-ルドに迷い込んだようですねぇ、私の国では人間は犬猫族の家畜でペットです!」
多次元世界と異世界は、よく似ているので理解しやすい。
「異世界パラレルワールドでは、人間とペットが逆の立場に、変わってるのですか変な世界ですねぇ?」
つい異世界と言ってしまう、まあ話が通じるので細かい事はいいかとも思っている。 どうしても異世界物小説を、読んでるせいか多次元をそう言ってしまうのはしかたないのです。
「あのう異世界で無くて、多次元ですがまあ異世界でも、かまいません解りやすいのならそれでも良いのですあなたの世界ですからもうSFですね!」
「あなたはどうして交わる事のないはずの、別の世界から此方の世界に来れたのですか?」
その人は 少し首をひねり間を置いてから、叉喋り出しましたが変な話なので私はまだ理解出来ていません。
「多分猫族王女の持ってた宝石と、ワープ作動と相手の打った光線銃が原因と思われます、複雑に絡みあってパラレルワールドに突入出来たのでしょうか?」
「ではもう一度同じ事が、起きれば叉戻れるかも知れませんねぇ。其れには宇宙船からあの光線銃を外さねばなりませんはずす道具は有りますか?」
言って周りをキョロキョロ、物色するかの様に見ている。私もおかしな事に巻き込まれたと思っている。この人もまだこの世界に馴染んでないようですねぇ話が先走りぶっ飛んでいる。
「戻れれば人族を解放しなければならない、犬猫族のペットはもうごめんですし大人しく成る為の、頭のロボットミイの手術も嫌ですしねぇ!」
友達の山田勇は僕たちの話に、関心がないようにゲ-ム機で遊び出した。むかついたが仕方ない事である。僕には友達が少なく隣りの勇は、貴重な友で余りずけずけと言えないのです。
先程の異世界住人に、聞いた話ですがその異世界では名前は花岡誠と言うと云ってました。犬族に反抗的なのは何らかの付け落ちで、ロボットミイの手術は受けていなかったそうです。
その世界では十七歳になると、人間は強制的に手術を受けなければ、犬猫族に殺されてしまうらしいのです。それで花岡誠は彼らから逃げようとしたそうで御座います。そのためパラレルワールドに迷い込んで、こちらの世界に来たらしいのですね。
だから犬猫族には人間は従順です。此方の犬猫とは違い、二足歩行で手は人間に近く動かせ器用に物を生産出来ます。異世界では犬猫族は進化したのですねぇ。でも向こうの世界ではこちら方が異世界なので御座います。
私達も普通宇宙は一つで広大なのは分かりますが、多次元宇宙パラレルワールドなど有るとも思わず生活しています。異世界の人や宇宙船を見せられて、初めて気ずかされるのです。逸れを見ても私は未だ半信半疑ですが。
異世界の住民花岡誠は、しきりに元の世界に帰りたがります。帰れば殺されるリスクあるにも関わらずです。解らない事はないが此処に居れば安全なのにと思います。そして三人で十分に検討した結果、戻る事にしました。
しかし其れには此方側にも、宇宙船に光線銃をぶっ放す役目の人が、要ります逸れには山田勇君に頼もうと思っています。親が帰って来たら事情を言って貰いたいし、学校にも連絡して貰いたいしいろいろ有るからなあ。
異世界に行くにも段取りが、有りますねぇ未成年だから捜査願い出されても後で困るのです。まあ送り出せば直ぐに帰って来る予定ですが、僕も異世界を見てみたい気持ちもあるのです。
なら向こうの住人花岡誠だけで、行ってもらえば事が済むとも思いましたが、今は無性に私が行ってみたいと思いますのでその方向で話を進めます。こんな話は誰も信じませんよねぇ。
僕は友人である山田勇の手を、固く握りしめた。
「山田勇よ今までの事は、僕のスマホに撮っている。僕の両親もこれを見れば納得して呉れるだろう。この人の世界に再び行けるか全く解らない、僕は異世界でペット化されている人間の解放に取り組みたいと思っている!」
「其処まで言うなら反対しません、が無理をせずその異世界を見たら、即帰って来て下さいねと言っても、戻れる可能性は有りませんがねぇ?」
「宇宙船が飛び立とうとしたら、この光線銃を船に打って呉れるかの、躊躇せずすかさずになっ!」
そして光線銃を友人に手渡した。
この異世界の地球ではアルファ星と呼ばれています。人間は手先が器用なので、ペット以外に工場で働かされています。ロボットミ-手術で、反乱は皆無で文句も言わず黙々と仕事をこなしていました。
「我が輩は偉いのである、我が輩は犬族の中で強いのである。我が輩の名前はプルデンと言う覚えておいてくれたまエッヘン!」
犬族のブルドックである、プルデンが今日も工場を見回っています。嫌な野郎ですが、誰も何も言いません逆らえば、手に持っている鞭でイヤというほどにしばかれるので御座います。
この異世界国の科学は進んでいました、宇宙船を持っている事から分かりますよねぇ。ひよっとしたら我々の世界よりも進んでいるかも知れません。
我々の世界と違い此処の犬猫族は、二足歩行で短足ですが、頭もここの人間より良いようです。人間は一連のドボットミイ-手術で、頭も悪くなったのでしょうかねぇ。
猫族王女の宇宙船を奪って、逃走した人間族は花岡誠の探索には、犬族の
プルデンが指名されて本格的になって来ました。
「何処へ行ったのだろうか、不思議にあの時目の前から消えました?」
猫族の 王女は事も無げに言った。
「まだ近くいるような気がします、探していればひょこっと明日にも現れるかも知れません、ねぇ根気よく捜しましょう」
ここの優れた科学をもってしても多次元パラレルワールドの世界は、理解出来なかったようで御座います。ある意味ですがSFというのは、科学よりも進んで要るのかも知れませんねぇ。
「おおい此方の準備OKだよそろそろ宇宙船を始動して呉れ、雷電健太君に花岡誠さん聞こえているかな、こちらは山田勇です」
「おお聞こえている、では行くぞ!」
円盤型宇宙船は、青白い光を放ちながらゆっくりと動き出しました。山田勇は宇宙船に狙い定めて、光線銃の引き金を引こうと待ち構えています。
(ウウーンビイーーンルルルン)
宇宙船は唸ります。先程と違い音が少しおかしいです。
「いくぞ、よしいまだ!」
とうとう山田勇は、言われた通りに光線銃の引き金を引いた。
(ビビッビインウーン)
すると光線銃が命中し、途端に宇宙船は庭から消え去りました。
「おお成功だ無事に目的地に、行けると良いのだが別の異世界に行った可能性は、否定出来ないが仕方ない後は祈るだけだ!」
少し不安げで有りました。行ったというほどの証拠は全く無いのです。まあ言われた事はやり遂げという満足感は有りました。
どうもつたない文でありましたか、読んでくれてありがとう御座います。話が大き過ぎて上手くまとめられたか自信が有りません。