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精神科医への手紙  作者: 新兎和真
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逃避行その4*先生へ

先生へ


最近はたまたま親と関わることがないので(この数日後にスマホやPCの契約のことで親とdocomoに行くので、また具合いが悪くなるかもしれませんが)エビリファイをあまり飲まずにレキソタンだけでも平穏に暮らせています。


ただ正月鬱と言うのでしょうか?「ああ、また何も心境的にも状況的にも変化しないまま(自分の中で心境は変化し続けているのですが、世の中の人達からしたらきっと何も進歩していないのと同じでしょう)年が明けてしまう……」という憂鬱さがすごかったです。


「自分の中で進歩してるとわかればいい」と言われてしまいそうですが、そうではないんです。

内面的な、物事の本質的なことだったらそうでしょう。


「世の中の人達からして」じゃなければ他人に叩かれる要因になってしまうと思うのです。

「何年経っても君は進歩しない」とか、嘲笑される要素になると思います。

私は他人に攻撃されるのが好きじゃありません。


人は誰にでもコンプレックスがあり、そうやって他人を見下すことで自分の中での自分の価値を上げている人が多いように思えます。(が、その人自体は何も変わっていない)


言われた相手は傷つくので足を引っ張られますが「気にするほうが悪い」となるのが世の中だと思っています。

「お前が勝手に傷ついた。自分は傷つけるつもりはなかった。被害者妄想だ」と笑えば済みますから……そんなふうに言える側になったらどんなに楽か。


今年は色々散々だったので(今年は特にひどかったですが、毎年散々です。ろくな目にあいません。「私の心構えが云々」とか、そういう問題ではなく、理不尽系の災難です)初詣に行って健康祈願をし、健康お守りを購入しました。


地元の神社は、お諏訪さんでもないのに元旦だったからか長蛇の列ができており、後ろの二人組がやたらとでかい声で話す人で、しかも混んでいたので常に後ろにピタッとくっついて耳元で話をされる感じでした。


内容が何故かすべて私のコンプレックスを刺激しまくる内容でした。(可愛すぎる子供の話、大学はどこに行ったのか、親と離れて長崎を出て東京で暮らしている、彼氏のステータスがどうたらこうたら……etc)


相手に悪気はないと思っていたのですが、周りに聞かせたくてわざっと大きな声で話している感じでした。

それもひっきりなしに長い間話し続けました。


たまらなかったので、目の前で試験管を取り出してエビリファイを飲んでやりました。

明らかに二人があまり話さなくなったので、ざまあみろと思いました。(暗黒笑)


因みにその二人組は当たり前のように先に並んでいた私を抜きました。

それでさらに後ろの人が私を抜こうとしたので、睨んで阻止しました。


メンヘラの元旦の様子でした。

新年早々愚痴ばかりですいません。


2018年1月4日


試験管……主人公は南条あやに憧れていて、試験管にコルクで蓋をしたものをピルケースとして持ち歩いている。

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