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精神科医への手紙  作者: 新兎和真
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逃避行その22*臨床心理士Uさんへ

Uさんへ


近所にほとんど引きこもりで同じような状況になっている幼馴染がいます。


ほとんど引きこもり、と書いたのはその子の場合は早朝のアルバイトに2時間ほど行っているからです。


ただ仕事以外はほとんど外に出ず、近所のおばちゃんと野菜を売りに来るおじさんとしか話さないそうです。


どうやら小・中・高・大学・その後と人間関係のゴタゴタに巻き込まれてすっかり人間不信になってしまっているらしく、母親がとても心配していました。


その子は同い年なのですが、小学校中学年ぐらいに大阪に引越し、5年ほど前に長崎に帰ってきたのですが、今までほとんど話す機会がありませんでした。


最近その子と話す機会があり、楽しかったのですが、久々の再開にちょっとはしゃぎすぎて迷惑だったかもしれないと反省しました。

その子もはしゃいでいればそれはそれでよかったのかもしれませんが、元気がなさそうだったので、空気が読めなかったなあ…………と。


その子の母親に玉ねぎとホタルブクロの切り花をもらったこともあり、その子宛てのお礼の手紙のなかで「会えたのが嬉しくて、ついつい興奮しちゃった。許してね☆返事は遅くなっても全然OKだよ!」と書き添えて出しました。


数日後、ゴミ出しでお互いの母親が鉢合わせして、手紙の話題になったみたいですが、手紙の内容って親に見せるものなのでしょうか?

ちなみにうちの母は「友達の手紙ぐらい親に見せる」と当たり前のように言っています。


正直私は、あわよくばその子と友達になれたら嬉しいな~、と思っているのですが、親の愚痴とかうっかり話してそれが親にバレたら嫌だな~、なんて思っています。


あと、私は子供の頃の記憶がほとんどないのですが、なんとなくその子にひどいことを言ったことがあった気がして(ひどいこともされた気もしますが)仲良くなろうなんて虫のよすぎる話かなあ、なんて思っています。


2018年5月17日

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