表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精神科医への手紙  作者: 新兎和真
40/49

逃避行その21*臨床心理士Uさんへ

Uさんへ


まだ未定なのですが、父が今年6月から3年間の出張になるかもしれないという話が出ました。


家にはもう足腰もたたなくなってしまってオムツ状態の16歳になる老犬がいて、父と母が主に面倒を見ていたのですが、父が出張に行くことになったら私が面倒を見るという話に勝手になりました。私は犬アレルギーです。


母が「何年もバイトに行っていないのだから、あと何年かバイトにいかなくても同じ」だと言って、まるで私をバイトに行かせないような発言をしたので驚きました。


さらに母は「今の仕事を1年ちょっとしたら辞める」という今まで聞いたこともないことを言い出しました。


父は心筋梗塞を起こして病院通い、私もメンタルをやられて病院通いで将来の見通しが全く立っていない状態のなかでの発言です。信じられないと思いました。


そして私は1年後ぐらいにバイトに行こうと思っていましたが、つきっきりで犬の面倒を見なければいけないなら、バイトに行けないのではないか?と心配になりました。


母は働きながらでも世話はできると言いますが、働くこと自体私からするとすごく頑張っているので、犬の世話までは正直無理だと思っています。


ただでさえ人間慣れしていないので、最初からフルタイムで働くのではなく、週に何度かのゆっくりしたバイトを始めたいと思っていたのですが、母が1年ちょっと後(要するに私が働き出したら)で仕事を辞めるとなると、そういうわけにもいかなくなります。

不安で不安でたまりません。


薬を飲んで不安が治まっても、問題が解決するわけではないので、ただ薬で逃げてるようで大変苦しいです。

なぜ母は私より犬をいつも優先するのでしょうか、苦しめるのでしょうか。

父と母から逃れる術がないので正直死にたいです。

死ぬのも逃げでしょうが、少なくとも2人の顔を見ずに済むと思いました。


2018年5月10日

結局父は出張に行かず、我が家の愛犬「茶々麿」は老衰でその年の11月16日に天国へと旅立ちました。

今はペット霊園で静かに眠っています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ