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精神科医への手紙  作者: 新兎和真
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逃避行その20*臨床心理士Uさんへ

Uさんへ


1人の人間として認められていないような気がします。

その感覚は特に父に対して強く出ます。

子供は子供として世間から認められていると思うし、大人は大人として認められていると思うのですが、私の場合、大人になりきれていない半人前というように扱われているような気がします。


このような感覚は子供時代にもあって、1人の子供として認められていない、扱われていなかった気がします。

1人ではなく0.5人分というか、他の子供より常に軽くぞんざいに扱われていた気がします。


私はひどく世界を恨んで失望しているようなところがあると自分で自覚しているのですが、その原因の1つが今まであまりにも軽く、虫けらのように扱われていたことにあるような気がします。


私の高校はI商業高校で、通学路の途中に夢見駅があり、その駅の近くに夢見焼きのもぐら窯というお店がありました。

古い物が大好きだった私はよくそのお店に通い、お店のおかみさんと仲良しになりました。


「夏休みに遊びにいらっしゃい」と言われ、ついその言葉を信じて遊びに行ったのですが、待ち受けていたのは知らないオジサンで、何故か私がお店のお手伝い(というか今思うとほとんど労働に近かった)をしに来たということになっていたのです。

後で聞いた話ですが、そこのご主人(そのオジサン)は弟子に逃げられたばかりだったそうで、どうも身代わりを探していたみたいです。

そんな時に夢見焼きに興味を持った女子高生がやってきたので、無理やりにでも弟子にしたかったのでしょう。


そのオジサンは非常に気位が高く、相手を見下すのが大好きな方でした。(外面は大変よかったです。老人ホームや学校にボランティアとして陶芸を教えていたりしているぐらいですから)

そういうところが父に似ていて私は大嫌いでしたが、その当時、学校でひどいいじめに遭っていたのと、父の暴力にあっていたことで、私はまともな判断ができなくなっていて、そのオジサンの言いなりになって耐えるしかありませんでした。

人として扱われていなかった気がしていますが、記憶がないです。

すごくひどいことを言われたはずなのに、何故か今でも相手が正しい気がして苦しいです。


今でもひどく辛いです。

あの人のことだから未だに私を見くびっていることでしょう。

しかし、自分をよく見せるために人前では私を褒めるでしょう。

そういうところが大嫌いでした。

正直その人が散々苦しんでのたうち回って徐々に弱って死んでいくところを高いところから見物したいです。

見下していた私にそんなことをされたら絶対にあの気位が高すぎるほど高いジジイにとってはたまらないでしょうから。


関係ない話ですが、似たもの同士で気が合うのか、父とそのジジイは気が合うようでした。

死ねばいいのに。


2018年4月26日



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