番外編*芥川龍之介について
主人公は読書を進めるうちに、昔読んだ芥川龍之介の作品に出てくる主人公と自分の症状が似てることを思い出し、先生に手紙を書くことにした。
先生へ
芥川龍之介を必死になって読み漁っていたのは中学生の頃でした。
「歯車」と「或る阿呆の一生」は何故か不吉な予感というか、読んではいけないような気がして、読んだのはそれからかなりたった20代前半頃でした。
「歯車」は、作者の病んだ状態がリアルに書かれた作品だと思います。
「或る阿呆の一生」は作者の自叙伝なのですが、内容が「歯車」とかぶっているところが多かった気がします。
作者が何故にこんなにも病んでしまったのかとか、育った家庭について詳しく書かれていました。
もう読んだのが大分昔で、当時の読書感想文を読み直しただけなので記憶がかなり曖昧ですが、当時も今も共感する部分が多いです。
共感する部分を下に書きます。
*ありえない偶然が気味の悪いほど続く(作者はこれを逆奇跡と呼んでいました)
*幻覚を見ているが、本人は幻覚だと気が付いている。幻覚の終わりに決まったように頭痛がする
*自分の姿が時々醜い死骸に見える
*度々幻聴や幻覚、悪夢に悩まされる
*作者も精神科に通っていた
*起きたらベッドの前に揃えてあったはずのスリッパの片一方が消える現象が多々あり、それを極度に不安がり、泊まっていたホテルの従業員を呼び出してまで探させている(サンダルは何故かバスルームで発見される)
*非常に影響を受けやすいタイプ
*ふとしたことから何でもかんでも嫌なことに関連付ける癖があり、楽しい場も地獄と化す。
*調子の悪い時に限って創作活動に力が入る(「僕は想像力に苦しめられている。これを紛らわすのは、また、想像しかあるまい」本文より)
*自分のドッペルゲンガーを他人に見られたことがある
*見えない何かから罰を受けているような気がする
*知らない人他人が自分のことを話しているに違いないと度々不安になっている
*「この地獄のような娑婆に何故生まれてきたのか」と自分みたいな人間が子供を作ったことに対して罪悪感があり、生まれてきた我が子を哀れんでいる
*この地獄のような世界から早くいなくなりたいと思っていたのか、火事や災害で亡くなった人の遺体を見ては羨ましがっている
また、この暗い世界を心底恨んでもいたようで「誰もかれも死んでしまえばいい」とも言っている。
先生、あまりにも私との共通点が多いのです。
彼は解離性障害だったのでしょうか?




