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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

勇者なんだけど、魔王を倒した後の祝賀会で毒を盛られて殺されそうになった

作者: アマラ

 いい感じに繁栄して、なんかすげぇお互いに外交っていうか戦争とかしまくってた人類に突然の悲劇が襲い掛かった。

 なんか、すんげぇー超昔の大げさ伝承シリーズのアレだと思ってた魔王がガチで復活しちゃってさぁ大変!

 魔物とか悪魔とかもんげぇー襲い掛かってきてメッチャカオスな感じになっちゃいましたとさ。

 もう人間同士で殺し合いなんてしてる場合じゃねぇー!!

 ってことになって、人類種は手に手を取って対抗したんだけども、野生の魔物とか悪魔驚くべき強さ。

 もう、人類はおしまいなの? 亡ぶしかないの?

 みたいな感じだったんだけど、そこに救世主が現れた。

 たった一人なのに軍隊よりも強いっていう、なんかチートとかバグの副産物っぽいナマモノが爆誕。

 その名も「勇者」様。

 勇者はそのゴイスーな腕力と生命力とアホみたいに無尽蔵な魔力で、魔王軍を一人で押し返します。

 生き残ってるお国の偉い人とか、戦場の兵士達も思わず「ええぇ…」ってドン引きするレベル。

 結局、魔王軍の兵団とか軍団とか、四天王とか八傑衆とか裏四天王とか、あと魔王とか真魔王とか裏魔王とか魔王神とか大魔王とか大魔王超神とか、なんかそんなすげぇいっぱいいた連中を根こそぎ滅殺。

 逆に可哀想になるぐらいの感じな勢いで、魔王軍はほぼほぼ滅ぼされた。

 人類はもうお祭り騒ぎ。

 半分ぐらいに減っちゃったけど、かなりアレな感じに追い詰められてたから、生きてるだけで丸儲け状態だ。

 帰還してきた勇者を称えて、祝賀会が催される。

 祝賀会、っていうかもはや祭な感じのヤツは十日十晩続いた。


 そして、その最後の夜。


 勇者は祝賀会最後の舞踏会に来てたメンツを、全員正座させていた。




「なぁ。オイ、コラ」


「はい」


「なぁーよ! ああ!? 何してんのお前! っつーかお前ら!!」


「はい、すみません。はい」


「おい、王様。お前、コノヤロウ。え? いえや、オラ」


「すみません、ホント」


「何したか言えっつってんだろうがボケゴラ!! ああ!? 人語が分からないの!?」


「イッタイッ! 太ももけらないでください! すみません! 言います! はい、言います! 毒盛りました!」


「盛ったってレベルじゃねぇ―よなぁ!? 俺が手ぇ付けた料理とか酒とかほとんど毒入ってたじゃねぇ―か! そういう味付けかと思ったわ!!」


「いや、流石に毒無効化スキルを無効化する毒は味付けには使わないかなぁーって」


「殺る気マンマンだなぁ!! ああ!? テメェゴラ!!」


「痛い! 痛いですすみません! ホント、いったいです! すみません!」


「ていうかお前、馬鹿なの!? ああ!? そんなもんでお前、死なねぇ―よ! 今更! ああ!? こっちはお前、魔王とか素手で殺ってんのよ!? 知ってんだろお前!」


「はい、知ってます。あの、報告とか。はい。受けてたんで」


「だろ!? 中にはお前、全身が毒とかさ! 毒でできてるとか!」


「はい」


「そういう感じの、アレだ! 魔物とか悪魔とかもいたわけよ! それをお前、俺一人で倒してんだぞ!」


「すみません。はい。そうですよね」


「今更効かねぇ―よ、毒なんて! なんで? もう、あれだわ。毒入れたぐらいだから。殺そうとしたのはもう、確定ってことでいいわ」


「はい。違う、いや、その辺はその」


「うるせぇよ!!」


「はい、すみません」


「もうそこは諦めろよ! 殺そうとしただろうが! ああ!? おまえ、もういっぺんぶっ放すか!? もう城半壊してんだぞ!? さっきパンチ一発で!」


「そうですよね」


「さっき、あ、これ毒盛られたな、って気が付いたときに俺がぶっ放したパンチ一発で、王城半壊しちゃってるんですよ!? わかってんのかテメェ―ゴラ!!」


「はい、すみません。殺そうとしました、はい」


「はじめっからそういっとけや、ボケが!! で、だ!! ああ!? 逆にもう、アレだわ! 不思議だわ! なんでその、毒で殺せると思ったんだよお前!」


「いや。なんか。王家に伝わる。奥の手的な、奴だったので。いけるかなって」


「いけねぇーよ! それで行けるぐらいだったらお前、魔王に使えよそれ!」


「その、いえ。なんか、魔王軍には使ったんですけど。幹部クラスにはその、無効化されて」


「だろうな! だろうな!! そりゃそうだわ! そんなに簡単に事すんだらこんなに苦労してねぇ―もんよ!!」


「すみません! ごめんなさい、太ももは! 太ももはやめてください!」


「もう、マジお前。マジでお前、アレだぞ。ああ? 逆にもう、びっくりだわ。なんでアレだ、実行しようと思ったよ。毒殺。ええ?」


「いや。もう、なんか。うちの宰相とかが。いえ、人のせいにする感じじゃないです! 違うんで! 太もも止めてくださいホント! すみませんごめんなさい! いや、ほら、政策とかは私一人で決めるんじゃないんで!」


「政策で俺殺そうとしてんのかてめぇ!」


「違うんですホント勘弁してください! いや、だってあれじゃないですか! シンプルに怖いじゃないですか勇者!」


「何呼び捨てにしてんだテメェーはよぉ!? 立場わかってんのかああ!?」


「すみません、許してください! 勇者様! 勇者様です、はい!! 勇者様あれじゃないですか! 超強いじゃないですか単純に! もう、それだけ強いとあれなんですよ! シンプルに怖いんですよ!」


「気持ちはわかるわ! 気持ちはわかるけど、お前アレだぞ! 失敗したらどうするつもりだったんだよ! ああ!? アレだぞ! 俺が見境なしだったら、今頃あれだからな! 第二の魔王爆誕してたからな!」


「太もも止めてください! 太もも止めてください!!」


「マジお前、アレだぞ! 気持ちはわからなくはないよ!? そりゃ! 怖いわな! 俺みたいのが居たら!」


「めっちゃもう、怖いです。はい」


「とはいえ! とはいえだよ! どうせ俺のこと殺せねぇ―からな!? お前ら! 殺せるぐらいなら苦労しないんだよ! 魔王軍に!」


「はい。そうですよね。はい」


「ていうか、あれだわ。なんか、人質とかとらなかったなお前」


「最初、勇者の、違う、勇者様の、あの、ご友人とか。ご両親とか。人質にとって、あの、毒とか飲ませようって話も有ったんですよ」


「あったのかい」


「でもほら。その手の奴って、あれじゃないですか。どうせ俺が死んだあと殺すんだろう、みたいなこと言われたら、おしまいじゃないですか」


「まぁ、そうだわな。用済みになるわけだもんな」


「それならもう、シンプルに毒殺しに行って」


「うん。まあ、それにもうつっこみたいけど。いいわ、今は」


「ワンチャン殺せるかもしれないし、最悪、毒効かなくても、あの。効かないなら、毒入ってるって気が付かれないかな? って」


「かな? って。じゃねぇーわテメェ!!」


「痛いイタイイタイ! 太もも止めてください! 太もも止めてください!!」


「まあ、それはあれだわ! その手のアレをやらなかったのは評価するわ! マジで! 逆にあれだけどな! その一線超えてたらマジお前、大変なことになってたからな!!」


「すみません! 申し訳ございません! 太ももホントもう限界なんで勘弁してください!!」


「お前、ホンットお前! アレだからな! まあ、いいわ! 今回は! 気持ちもわからないでもないから!」


「有難うございます!」


「次やったらお前、シャレにならんからなお前! わかってんのか!! ああ!?」


「はい! すみません!」


「もうあれだわ! 帰るわ! 俺は!」


「はい! お気をつけて!」


 王様達は大股で帰っていく勇者の背中を見送った。

 そして、その姿が見えなくなった時。


「はー…。次、どうやって毒盛ろうか」


 この後、五十年間。

 歴代の王様の太ももは、毎月腫れあがることになるのであった。

勇者が亡くなって後

王様の子孫は遺伝的にアホみたいに太ももが強くなり、なんかスポーツとかですげぇ活躍したのであった

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― 新着の感想 ―
[一言] 太腿のシーンで笑いが止められませんでした。 1~2回なら我慢できたんですけれど・・・リピートはあきません( ^ω^)腹筋が大変なことになってますからね。
[一言] なんかごっつええ感じを思い出した、確かこんな感じの系統のコントがあった気がする、なんだっけ?ゴレンジャイとかホワイティとかの系統だな〜って
[気になる点] 懲りろよ王様 というかそういうプレイなの?
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