表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最初の村で無能追放されたんで「無能」で天誅喰らわしますわ!  作者: 青井銀貨
第6章 無能な王子様に精霊様の祝福を
97/237

97話

 


 斬る、斬る、斬る。


 なずながズバズバ敵を切り裂きつつ歩く。


「なーん」


 猫のラリーが下僕をほめるように鳴いた。


 撫でる、撫でる、撫でる。


 薺は嬉しそうな顔をしている。


 偉そうに!


 だから猫は嫌いだ。


 偉そうにしやがって。そもそもここに来るきっかけを作ったのはお前だし、俺たちはそれに協力してやってるんだ。それなのにそれが当たり前だと思ってる態度だ。


 けっ!


「しゃー」


 威嚇された。


 うるせー!



 〇●〇●〇●〇●〇●


 特殊スキル「黒渦 to Dive」


 〇異空間との扉を開き、物を収納することが出来る。また、無人ショップで商品を購入することが出来る。


 〇異空間内は時間が停止しているため、収納した時点と全く同じ状態で取り出される。命あるものは収納することが出来ない。


 〇購入することが出来るものはスキル使用者が目にしたことがあるもの。実物だけではなく映像として見たものも含まれる。購入するために使うことが出来るのは魔石のみで、その中に封じられた魔力の強いものほど価値の高いものを購入することが出来る。売却で魔石を得る事はできない。


 〇●〇●〇●〇●〇●



 魔獣を倒しながら洞窟を進む俺たち。進む後ろには何も残らない。俺には便利な便利な特殊スキルがあるからだ。


 薺は敵を倒す。


 そして収納するだけの簡単なお仕事をしているのが俺だ。


 地球のシステムと全く同じだ。虫も魔獣も光に集まって来る。ただ歩いてるだけで金が溜まっていくみたいなものだ。


 異世界に来てよかった。


「薺、大丈夫か?疲れてないか」


「・・・」


「そうかよかった。それじゃあ引き続き頼む」


「・・」


 声かけ重要。


 気遣い重要。



「ギャーーーーーーーーー!!」



 鼓膜が痛くなるような叫び声。


「なんだ今の声」


「人間の声ではなかったような……」


「薺、気を付けて進もう」


「・・」



 進むごとに獣臭と気配が濃くなっていく。


「水の音が………」


 広い空間に出た。



「ギャーーーーーーーーーー!!」



 二本足で立つ大型の鳥型魔獣。


「泉だ!」


 魔獣の後ろには今回の目的である「精霊の泉」らしきものがある。精霊が力をくれるかもしれないという泉だ。


「けどあいつ鎖につながれてないか?」


 繋がれている。


 そして………



 声。



 聞き取りにくいが頭の中に響くそれは間違いく魔獣の声だった。



「なんか苦しんでないか?」


 確かに苦しんでいる。


「あの赤黒いのってもしかして………」


 ああそうだな。


「ギャーーーーーーーーーー!!」


 声が響く。


「なんでだ?誰がアイツをこんなところにつないだんだ?」


 それはわからない。


 わからないが想像はできる。


 気色が悪い。


 醜悪で残酷。


 もう見ていたくはなかった。



 無能。


 魔獣を捉えた。



「薺、楽にしてやってくれ。頼む」



 白い閃光。


 俺にはそれが救いの光に見えた。




評価、ブクマ頂ければやる気が出ます。


よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ