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70話 ー異形ー

 


 3つの頭、黒い肌、2m以上ある巨躯、いくつもの髑髏を通した蔓を体に括り付けている。身を飾っているつもりなのか?とてつもなく悪趣味なネックレスだ。


 そして尾。


 臀部には炎で燃える尾が備わっていた。ほかのオークには尾などないというのにその一匹だけにはあった。


 燃える尾、そんなものが体から生えるなんてことがあり得るのか?異世界すぎて頭がついていかない。


 オークキング。


 まるで別物。それは姿形だけではない。存在感が違う。肌に感じる威圧感がオークジェネラルどころの話ではない。想像以上だった。その強さ。悪魔の本能が相手の強さを教えてくれる。


 強い。



(隊長・・・)


(突然変異種、、大丈夫、大丈夫だウサイト君)


 想像以上であったのはモントドールとウサイトも同様の様だった。ウサイトは明らかに動揺しているし、モントドールの額には脂汗が滲んでいた。


 モントドールよりも上。


 オークキングの強さ。それはモントドールに感じる強さよりも大きく上回っていた。これほどの力の差がありながらもなお、勝算ありと勝負を挑む意味がわからない。いくら炎が弱点とはいえこれほどの差を縮めるほどの弱点なのか?



(勝てると思ってるのあのオークキングに)


(オークキングじゃありません、あれは)


(オークの突然変異種だ。ケイタ君、作戦変更だ。あれはSランク以上に違いない)


 Sランク以上?あれがこの世界で最上級の強さか、だとすれば、、



「!」



 3つの頭がこちらの方向を注視していた。


 圧倒的な強者はその目線だけで他のものを委縮させることができる。


 さすがのモントドールも声を止めた。いつもの笑顔が消えていた。それだけでこの状況が想定通りではないかを示している。


 嗅いでいる?


 3つの顔を若干上にあげ、それぞれ別方向を向きながら鼻の穴をピクピク動かしている。臭いを嗅いでいるのか?事前に強烈な臭いのする葉っぱを体中に擦り付けて臭い消ししているから大丈夫なはずだが。



 表情が変わった。


 明らかに憎しみのこもった表情。ざわざわとしたオークの声が群れ中に広がっていく。そのどれもがこちらの方向を見ている。


 マズい!



 オークの炎の尾が振られ、巨大な爆発音と共に森が燃えた。



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