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59話 ー破壊ー
「あ、ああ、」
ガチャン!
バキ!
ドガン!
「みせ、私の店が、、」
毎秒ごとに破壊されていく。
「止めろ!!」
止まらない、止めれない、何度叫んでも止めれなかった。
マフィア VS 護衛
店内がその舞台となっている。
ドゴン!
ドーン!
バーン!
「もう止めてくれ!!」
悪夢。
何も起きない日だと思っていた。いつもの日常だと思っていた。つい少し前までそう思っていた。
破壊されていく。
ジパング国の壺。
香りの魔道具。
ドコア・ヒソカニの絵画
壊れた。
宝ともいえる品々が壊れた。
マフィアはまだわかる。
マフィアと一緒に破壊しているのは、あろうことか、自分が金を払って雇っている護衛達。
悪夢。
想像だにできなかった日常。
一生忘れることが出来ない最悪の日。
止めれない。
止めることが出来ない。
マフィアも護衛の奴らも頭に血が上りただただ相手を痛めつけることしか頭にない。
宝も、店も、頭にない。
何を言っても止められなかった。
他人事のように何もできなかった。
もう二人いた。
他人事のようにこの争いを見ている人間。
元凶である男、そしてその連れの女。
我関せずとばかりに見ている。
男が見ているのは争いだけではない。
絶望に打ちひしがれている私の姿を見ていた。
「た、頼む、、止めてくれ、頼む、頼む、頼む」
私の喉からは懇願の声が鳴っていた。




