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最初の村で無能追放されたんで「無能」で天誅喰らわしますわ!  作者: 青井銀貨
第3章 怒りの最強ヒロイン VS 屑盗賊軍団
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39話 ー急変ー

 


 踏みしめられた道をテクテクと歩く。



「・・・」



 体力的には問題ない、食料もある、天気もいい、道も悪くない。


 だが、なずなは寂しさを感じているようだった。


 ただ立ち話をしただけだというのに。たった1時間ほどしか関わっていないというのに。街まであと1日で着くとハッキリわかったというのに。


 それなのになずなは寂しそうだった。


 賑やかだったのが一気に静かになってしまった。そこは同感。


 だが俺は、もともとの人間性ゆえか、悪魔になってしまったゆえか、もっと一緒にいたいとは思わない。思わなかった。


 少し不安。


 自分は悪魔になって変わってしまったのだろうか。だから寂しさを感じていないのだろうか。これからもっともっと変わってしまうのだろうか。人間らしい感情は消え失せてしまうのだろうか。


 少し不安。



「・・」


「また会えるさ」


「・・・」


「ほら、これ使えよ」


 女の護衛、モニカからもらった剣を手渡す。


「・・」


「俺は剣なんか使ったことないからな」



 差し出した剣に細く白い手が伸び、鞘から一気に引き抜く。


 汚れも欠けているところもない。しっかりと手入れされたものだという事がわかる。


 なずなの威圧感が増した。


 多分、悪魔になったせいだと思う。相手の強さが直感で分かる。森でモンスターに襲われた時、起き上がらなかったのは風邪のせいだけではない。


 圧倒的に弱者だと直感が知らせたからだ。





「街まであと1日。あと1日すればベッドで寝れるぞ」


「・・・・・・・・・・」


「何って、、えーっと、、、、」



 街についたら何をすると聞かれても困る。


 街を目指す。それもできるだけデカい街。考えるまでもなく当然のことだと思っていた。


 ターザンじゃないから森の中で生きていくという選択肢はない。モンスターがいつ出るかもわからない所でなんか暮らしたくない。衣食住は重要。できるだけ快適に暮らしたい。


 しかし、目的というものは考えてなかった。


 だが、、、


 ここでなにか、カッコいい言葉が必要な気がした。



 期間限定とはいえ、一応は主人だ。


 主人に足る人物であるという印象を与えたほうがいいだろう。しょうもない奴、器の小さい奴、だとあえて思われる必要はない。



「大魔王になる」





 殺




 死




 圧倒的な気配を感じた。



評価、ブクマ頂ければやる気が出ます。


よろしくお願いします。


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