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不安 もし魚に羽があったなら (2篇)

作者: 武田道子

不安


昨夜の黄色い満月は

私に何を約束したのだろうか

一日一日

あなたのために削られて行く私の心か・・・・

それとも、一日一日

削られていくあなたとの絆か・・・・

今日の月は少し欠け

歪になって私を見下ろす  



***  ***  ***


もし魚に羽があったなら 



もし魚に羽があり、鳥が自由に水中を泳げたなら

水に飽きた魚たちはどこに飛んでいき

空に飽きた鳥たちはどこに泳いでいくだろう

 


恋人たちは空飛ぶ時計といっしょに

昨日や明日や今日の間を自由に飛び交い

果てしもなく見つめあい

果てしもなく話し合い

果てしもなく愛し合うだろう



川は穏やかに流れていく

眠りのように音もなく

ただ少しばかりの夢を実らせて


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