序文 ー運命ー
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ー【運命】それは、人間の意思や想いを超えて、人間に不幸や幸福を与える力の事。又はその巡り合わせのこと。
人間は時に、其れを深く信仰する。時に、自分に好都合があった場合感謝する。時に、酷く恨む。また、時に其れに自分の身を任せ、生きる気力を失う者もいる。
要は、人間は自らの人生を都合良く自分自身を納得させる為、「運命」というものが在るという確証が無いのに信じてしまう。
…実に愚かだ。
何故信じるのだろう。そんなのを信じるのは地球上の生物でただ人間だけ。自分の人生をまるで「運命」に縛られているみたいだ。そんなのを信じず、もっと自分の意思で、自分の思うままに自由に生きれば良いじゃ無いか。
唯、当然そうはいかない。時には自分の思いどうりに行かないことだって在る。就職、受験、友情、恋愛…
なんだってそうだ。其処を直ぐに諦めてしまい精神を安定させようと
「これは運命なのだから」
そう自分自身に言い聞かせてしまう。そこがいけない。
そういうキツイことがあっても、ツライことがあっても、絶望するようなことがあっても、しっかりそれに立ち向かい、自由に生きる。それこそが本当にいい人生と言えるのでは無いだろうか…
そもそも、「運命」とは誰が創り出したのか、何のためにそんなものを創り出してしまったのか…
其れは誰にも解らない。
唯、其れが必要だと神が我々に与えたのならば、運命は必要だろう。
悪者が人間を地の果てに堕とす為に創り出し他のならば、運命は信仰しないべきだろう。
語学や感情が発達してしまった人間ならではの疑問だ。
人間は「運命」という「見えない何か」と立ち向かわなければいけない。時には肯定し、時には否定する。そういったことも必要なのかもしれない。
ではもし、これからの自分の全ての「運命」が決まっており、見えたら貴方はどうする?
いつ何処でどのように転ぶか、いつ会社や学校でどういう理由で何分どのように怒られるか、いつ誰と結婚するか、いつどんな病気にかかるか、
いつ死んでしまうか…
それらが全て解ったら貴方はどうする?
生きる気力を失う?絶望する?それでも否定し続ける?ただただそれに服従する?
…其れとも運命を自らの手で無理矢理変える?
どれも間違いでも無い。自分が選んだ道なのだから。ただ、運命に人生を支配されてしまうのは事実。
「運命」という見えない最大の敵に捕まり、絶望するか、唯従うか、否定し戦うか、貴方ならどうするか…
その選択によって人生は大きく変わる…
さあ、この話に登場するただの男子高校生はどのような選択をするかな?
どこにでもいそうな普通の高校生が、自らの人生をどう歩むか…
普通で、平凡で、それでいて最高な「人生の選択」
これはたった一人の人生の話。道ですれ違ったただの面識のない一般人だって、物凄い長い長い人生を自分の手で選択し歩んでいるんだ。誰だってそう。
さあ、平凡で複雑で奥深い…最高の人生の物語が始まるよ…
ん?私は誰だって?
私だってただの一般人だよ。
それじゃ、また。
硬い感じになってしまいました。次回から主人公が出ます。
そういえば、タコってお腹が空くと自分の足を食べちゃうらしいね。共食いならぬ自分食い?