愛する君へ
人の優しさをそのまま受け取ることが出来た瞬間、改めて生きているなと実感する。あの優しさはきっと心からの優しさで、その裏に嘘偽りは一切無いんだろうと心から信じることができたあの一幕は、いつまでもかけがえなくて尊い。人を疑いたくなる自分がいることは分かっている。それが自分の本質なんだと思い続けて生きてきたし、今もそれは変わらない。でもそんな自分すらも受け入れて、なお諭してあげることが、俺の中で塞ぎ込む君への親心なんじゃないかと思う。その上で、俺は先に進むよ。俺は君を救いたいとも思わないし、突き放したいとも思わない。ただ、ずっと前に居続けてあげる。君がいつか、その塞ぎ込んだ顔を上げて笑えるように、俺はずっと背中を見せ続けてあげるから、だから一緒に行こう。君が本当は寂しかったことも、誰かに分かってもらいたかったことも、俺は全部分かってる。君は本当は優しい子で、ただ誰も傷つけたくなかっただけなんだって、俺は全部分かってるから。だから君はここにいていい。ここにいてずっと座り込んでてもいい。その代わり俺のことを見ていてほしい。感じてほしい。俺は君に誇れるような立派な人間にはまだなれてないかもしれないけど、いつかそうなれるように、精一杯頑張るから。その頑張る姿を俺は、少しでも君に見ていて欲しいんだ。
ナンデ
ナンデオマエハシナナイノ
シネバイイノニ
シネバ
シアワセダッタノニ
確かに、死ねば幸せだったかもしれない。今でもそう思うときはある。
だけどこの世界には案外、死ぬよりも大きな幸せが、まだ沢山隠されてるんじゃないかって思うよ。
俺はそれを、みんなに教えてもらった。
ミンナハウソツキ
ミンナオマエノコトダマソウトシテル
ヒトヲシンジルナ
シンジテモタダ、ウラギラレルダケダ…
本当に、そう思ってる?
今の君の言葉には、真実がなかった。
ボクヲウタガウノカ
疑ってないよ。ただ、知ってるだけだ。
だって君は、俺なんだから。
ウルサイ!
ダマレダマレダマレダマレ…
ダマレ…
ヒトヲシンジタクナイ、ウラギラレタクナイ、コトバガツマリタクナイ、キヅツキタクナイ、コワレタクナイ、ヤミタクナイ、ヒトトカカワリタクナイ、ヒトニアイサレタクナイ、ヒトニキタイサレタクナイ、ヒトニキタイシタクナイ…
うん、分かってる。
分かってるよ。
ヒトヲオコリタクナイ、ヒトヲシンパイサセタクナイ、ヒトニメイワクヲカケタクナイ、タイセツナヒトニフアンヲアタエタクナイ、タイセツナヒトニエンリョサレタクナイ、タイセツナヒトノタメニウゴケナクナリタクナイ…
うん、分かってる。
大丈夫。
大丈夫だから。
ナキタクナイ、ナキタクナイ、ナキタクナイ…
大丈夫。君は泣かないよ。
だって君は強いから。
俺と一緒で。
シアワセニナリタイ、シアワセニシタイ、
ミンナシアワセガヨカッタ
ミンナシアワセデ、
ソレガイチバンダッタノニ…
するさ。
──今朝は、とても清々しい気持ちだった。
俺がこれから、
──君と一緒に、何があっても元気でいよう。
みんなを幸せに。




