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学園異能戦-禁断の果実-  作者: 22


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ep2 日常の響きと零の野心

朝練が終わって教室に戻ると、星刻学園のいつもの空気が俺を迎えた。

 三年A組の教室は、能力者ばかりの賑やかな空間だ。

 窓際の席に座って制服のシャツを軽く直すと、隣の席の女子が立ち上がってノートを取ろうとした瞬間、スカートの裾がふわりとめくれ、薄い水色のレースのパンツが一瞬だけ見えた。

 彼女は気づかず「んしょっ」と伸びをして座り直す。俺は視線を逸らして小さく息を吐いた。

 この学園じゃ、こういう光景は日常茶飯事だ。

 一時間目は普通の数学。

 二時間目は「異能理論」の特別授業。

 教師がホワイトボードに書くのは、過去の覚醒事例と能力の相性表。

 生徒たちは自分の能力を軽く披露しながら議論する。

 後ろの席の男が「俺の重力操作で机浮かせるわ!」とデモを始めると、周りの女子が「きゃっ、危ない!」と笑いながら少し身を寄せてくる。

 俺は教科書に目を通しながら、ただ静かに聞いていた。

 休み時間になると、焔がいつものように俺の机に腰を乗せてきた。

 ブレザーのボタンがまた一つ外れていて、白いシャツが張りついている。

 赤いレースのラインがほんのり浮かんで見える。

「零、さっきの朝練マジでムカつく! どうやったらあんなに強くなるの? 教えてよー」

「秘密だ。……お前がもっと強くなれば、いつか教えてやるかもな」

 放課後近くになると、俺は一人で屋上へ上がった。

 フェンスに寄りかかりながら、学園の広大な敷地を見下ろす。

 ここ星刻学園は、ただの能力養成所じゃない。

 表向きは平和な学園生活だけど、俺は知っている。

 この学園の地下には「覚醒の秘密」が隠されていて、外の世界には能力者を狙う組織が存在するって噂を。

 俺の目標はシンプルだ。

 この学園で出会う強力な能力を、すべて【インフィニット・ミラージュ・アセンション】でコピーして永続ストックする。

 そして昇華させて超越強化し、完全なる最強になる。

 その力で、学園に隠された真実を暴き、卒業後に待つ本当の戦いで、仲間たちを守ること。

 それが俺、神崎零がこの学校で生きる理由だ。

 退屈な日常の中で、少しずつ武器を増やしていく。

 焔の炎、明日の誰かの新能力……全部俺のものにしていく。

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